・・・調子に乗ると泣きを見る・・・ってことです (+_+;)

さて、キャッチーなタイトルでスタートしましたが、今回は人体に埋め込んだマイクロチップでの認証のお話です。

先日、アメリカ、ウイスコンシン州の自動販売機メーカー「スリー・スクウェア・マーケット」が、米国企業として初めて、従業員を対象に、体内へのマイクロチップの埋め込みを2017年8月1日から実施するというニュースが日本でも流れ、話題になりました。
このマイクロチップの埋込は任意で、同社のCEOをはじめ、従業員の半数程度が同意しているとのこと。
指の間に埋め込んだマイクロチップを機器にかざすことで、非接触式ICカードと同じように認証が行われ、オフィスのドア開閉やPCへのログイン、コピー機の使用、休憩室での買い物などができるようになるとのこと。

この発表は大きな波紋を呼んでいて、マイクロチップの人体埋込に対して、セキュリティ面、人体への健康面での影響、プライバシー面などで様々な物議を醸し出しています。

同社ではこの発表に対する様々な問い合わせに対応するための説明ページを公開し、以下のように説明しています。

RFID microchip implant to be used by 32M

マイクロチップは数ミリ程度の筒状のもので、2004年にアメリカ政府FDA(食品医薬品局)にて認められたデバイスであり、注射器を使って親指と人差し指の間に埋込まれて使われます。
スウェーデンの生体認証センサー専門企業「バイオハックス・インターナショナル」との提携のもと、埋込はライセンスを受けた専門医により安全に行われ、チップの取り出しも簡単に行えるとのこと。

チップにはGPSを搭載していないので、装着者の行動監視などのプライバシー侵害の恐れもなく、またセキュリティ面ではチップからの送信情報はクレジットカード同様の暗号化がされていると言っています。

スリー・スクウェア・マーケット オフィシャルサイト
マイクロチップ埋込に関する説明ページ[英語](新しいウインドウで開きます)
https://32market.wordpress.com/2017/07/25/microchip-technology-and-32m/

認証の新しい技術に対する期待と同時に、埋め込んだマイクロチップを奪うための傷害事件等の可能性、またチップ情報のハッキングのリスク、長期的な健康面での人体への影響、またGPS搭載チップなどの登場によるプライバシー侵害や、運用管理モラルなど、様々な点で慎重な検討が必要となっていくでしょう。
今後の動向を見守っていきたいと思います。