パスワード管理アプリレビュー【Keeper】

幅広い機種、ブラウザに対応
家族・仲間内でのパスワード共有もできる多機能パスワード管理アプリ

【使用環境】
※アプリケーションとして提供
・iPhone/iPad
・Androidスマートフォン/タブレット
・Windows Mobile
・Blackberry
・Windows
・Mac
・Linux

※ブラウザ拡張機能として提供
・Chrome
・Firefox
・Safari
・Internet Explorer
・Edge

【公式サイト】
https://keepersecurity.com/ja_JP/

【ダウンロードサイト】
iOS:Keeper パスワードマネージャ
Android:Keeper パスワードマネージャー

【価格】
有料(年額3600円から。家族プランなどもあり)・無料試用あり(30日間)

【提供元】
Keeper Security, Inc. (米国)

【パスワードデータの保存場所】
クラウドサーバー

【日本語化の度合い】
△ ブラウザ、アプリ、公式サイトなど大部分が日本語化されていますが、一部未対応(データインポートなど)の部分があります。

【スマホのみで使用?PCでも使用する?】
パスワードデータをクラウド上で保管するので、PCとスマホで同じパスワードデータを共有できます。

Windows版のKeeperの画面。ここで登録・編集したパスワードはクラウドに反映され、スマホなどでログインした時にも参照可能に。

【特徴】
非常に多くの機種やブラウザに対応していることが、このアプリの特徴です。
スマートフォン・タブレット・PCいずれも現行機種はほぼカバーされています。
Webブラウザ用のプラグインもよく網羅されています。

ただし、同じKeeperでも機種やブラウザによって使い勝手に結構差があります。
たとえば、同じ「ボルト」というパスワードを管理する画面において、iPhone上と、Androidスマートフォン上では、まったく操作方法が違うのです。

←iPhone上での「ボルト(Vault)」画面。このパスワードを使うログインページを表示するには「ログインURL」欄の「>」をクリックする。

←Androidの「ボルト」画面。パスワードを使うログインページを表示するには画面左にある地球儀のマークをタップする。

 

ただ、どちらも機能自体は強力で、パスワードの登録・編集、自動入力に関する機能は至れり尽くせりです。
Androidの場合、ブラウザを使ってログインIDやパスワードの入力が画面を見つけた時に、KeeperがAndroid OSの「仮想キーボード」(かな漢字入力や音声入力で使われている、文字入力のための仕組みです)を勝手に操って、あたかもユーザー自身がIDとパスワードを入力しているようにふるまったりもしてくれます。

iPhoneの場合は、OSに「Android OSの仮想キーボード」に相当する仕組みがないため同じことはできませんが、SafariでWebブラウズしている場合は、拡張機能から「Keeper Fill」を呼び出して、ID・パスワードを入力させることはできます。

←Androidの「設定」内の「仮想キーボード」にあるID・パスワード入力モジュール「Keeper Fill」。あたかもユーザー自身が記入したように正しい内容を入力してくれる。

←iPhoneのSafariからKeeper Fillを呼び出したところ。Androidのように全自動ではないが、ワンタッチでID・パスワードを呼び出せる。

 

PC用のWebブラウザの場合は、「Keeper Fast Fill」という拡張機能が、
– Chrome
– Firefox
– Safari
– Internet Explorer
– Edge
用に提供されていて、これを使えば、アカウント情報を自動入力することができます。

Keeperはスマートフォン用もそれなりによい出来なのですが、PC上のWebブラウザで使うときこそ、その便利さを一番体験できるでしょう。
このKeeperはクラウドにパスワードなどの個人情報を記録しますので、PC・Android・iPhoneといった多機種を使っていてもパスワード管理は共通で行うことができます。

Chrome上のKeeperのパスワード生成画面。「サイコロ」アイコンをクリックするとランダムなパスワードが生成される。「A-Z」「0-9」「Sym」にチェックして、英字・数字・記号の使用可否を選択可能。

また、「記録の共有」ということもKeeperではできます。これは他のKeeperユーザーと記録を共有するという機能です。
たとえば、家族プランで、家庭内で共有のパスワードを持っていたりする場合は、同じパスワードデータを家族で共有できるわけです。
この共有した記録は、オリジナルの所有者が、誰が閲覧・編集できるかを設定したり、あるいは共有を解除するといったことも簡単にできます。

パスワードは、自動生成機能で作成することが可能です。パスワードの長さを変えることも簡単にできます。

ただ、このKeeperの弱点としては、同じような機能をもつ他のアプリに比べてコストが高いことが挙げられます。
1つのアカウントでPC・iPhone・Androidなど複数のデバイスで共用できるとはいっても、年間3600円のコストは個人で使用するには腰が引けてしまうかもしれません。(ビジネス用・家族用はさらに高価格です)

【使い方例】
iPhone、Android、PCいずれも同じアカウントで使えます。
しかし、もし他のパスワード管理アプリから乗り換える場合は、まずはPCのWebブラウザ上のKeeper ボルトを使用するといいでしょう。

このボルトには他のアプリのパスワードファイルやcsvファイルを「インポート」する機能があるからです。
インポート可能なファイルは.csv形式のテキストの他、1Password、Chrome、Dashlane、Lastpass、Opera、RoboFormなどが対象になっています。

Webブラウザ用の拡張機能から呼び出すか、ブラウザから「https://keepersecurity.com/vault/#」でKeeperボルトを開くことができます。

インポートは、「もっと見る」-「インポート」メニューで行います。
たとえば、アカウント一覧をcsvファイルで持っているのならば、「ここにファイルをドロップしてください」と書かれた場所にcsvファイルをドラッグ・アンド・ドロップします。
すると、csvファイルをどのように扱うか(たとえば、この列はログイン名として扱う、この列はパスワードとして扱う、といった設定)が表示されますので、適切に修正しましょう。
そして、インポートボタンを押せば、パスワードの一覧が全てKeeperにインポートされます。

スマートフォンで利用するには、AppStoreやGoogle PlayからKeeperをインストールし、PCでログインしたときと同じアカウントを使ってKeeperにログインしてください。
Keeperのボルト画面上には、先ほどPC上でインポートしたログインアカウントの一覧が表示されるはずです。

iPhoneでKeeperを使用する場合、ボルト上からアカウント入力画面を呼び出してアカウントの入力を自動で操作することができます。
また、Safariの拡張から「Keeper fill」という機能を呼び出して入力することも可能です。

ボルト上からWebサイトにログインするには、画面中の「ログインURL」をタップしましょう。
するとWebサイトのログイン画面にアカウント名とパスワードが入力された状態で表示されますので「ログインする」ボタンをタップすることで、そのWebサイトにログインできます。

Keeper fillの場合、Safariの拡張から「Keeper fill」を呼び出しましょう。
すると、アカウント名、パスワードの入力欄が表示され、自動的にアカウント名が入力されまので「入力」ボタンをタップすれば、ワンタッチでログインが完了します。

【紹介アプリリスト】

PassClip
マスターパスワード不要!「パターン」で憶えるユニークなアプリ。完全無料

1Password
パスワード管理の代表選手。サイト登録用テンプレートも多い
※2018年6月時点のWindows版最新版「1Password 7」レビューはこちら

LastPass
クラウドでパスワードもメモも端末間共有。1Passwordと並ぶ管理ツールの雄

PasswordManager
ウイルス対策ソフトメーカーが手がける総合パスワード管理ツール

Dashlane
PC・Mac・iPhone・Android間の連携は最高密度

PassManager
iPhone専用・指紋認証でシンプル操作

Password 3
中国生まれの「電子管理帳」。悪用者撮影機能も

LoginBox Pro
ひとつのアプリの中で完結したタイプのパスワード管理アプリ

Keeper
幅広い機種、ブラウザに対応。家族・仲間内でのパスワード共有も可能

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