【パスワード管理アプリレビュー番外編】パスワードマネージャー「ミルパス」

専用ハードウェアでID・パスワード・メモなどを管理
いつでもどこにでも持ち運び可能

【使用環境】
専用ハードウェア
※ミルパス専用PCソフト:Windows(10/8.1/8/7/Vista/XP 要.NET Framework 3.5以上)

ミルパスと付属の専用タッチペン

【公式サイト】
http://www.kingjim.co.jp/sp/pw20/
※株式会社キングジムのサイトを開きます。

【ダウンロードサイト】
ミルパス専用PCソフト
http://www.kingjim.co.jp/support/mirupass/software/
※株式会社キングジムのサイトを開きます。

【価格】
6000円+税

【提供元】
株式会社キングジム(日本)

【パスワードデータの保存場所】
専用ハードウェア内
※PC内にバックアップも可能

【日本語化の度合い】
○ 日本製ですので、本体、説明書などとも日本語に問題はありません(ただし、専用PCソフトを使用しないと漢字入力はできません)

【スマホのみで使用?PCでも使用する?】
アカウント・パスワード記憶専用のハードウェアです。
PCのアカウント・スマホのアカウントどちらにも使用できます。
(画面に表示されたパスワードを肉眼で確認して入力します)

特徴

これはアプリではなく、ID・パスワードやメモを管理する専用のハードウェアです。
いわば、IDパスワード管理ソフトを、電子手帳化した製品という感じです。
最大で200件のアカウント・パスワードをまとめて記録しておくことができます。

ミルパスは、名刺大サイズのパスワード記録専用ハードウェア。
電源を入れた後にマスターパスワードを正しく入力しないと、登録した様々なID・パスワードや秘密のメモを見ることはできません。

とはいえ、現在ではスマートフォンが普及し、パスワード管理アプリがいくつも提供されています。
ですので、スマートフォンを持っていない人が使うか、スマートフォンに何かあったときのためのバックアップとしての用途になるのが実際のところではないでしょうか。

当然、ミルパスは単体のハードウェアで、アプリではないので、スマートフォンやPCにID・パスワードを自動入力する入力するというような機能はありません。

ですが、これは逆にいえば、使うのに注意が必要な機能がないということでもあります。
PCは使っているけれどもそれほどリテラシーが高くなく、スマートフォンを使っていない、ご年配の方などへのプレゼントとしての用途などいかがでしょうか。

また、ミルパスには、テキストや数字を何であっても登録することができます。
たとえば、スマートフォンやコンピュータといった、対応している機種のログインパスワードだけでなく、たとえば、銀行の口座番号やマイナンバー、ロッカーや自転車の鍵の暗証番号といったものでも登録できますし、なんなら単なるのメモ書きを記入しておいてもいいのです。

マスターパスワードの登録が必須で、マスターパスワードを知らない人が盗んだり拾ったりしても、勝手に中身を見ることはできません。
なお、マスターパスワードには何桁かの数字を使うのが入力するのに楽ですが、英文字、記号を混ぜることももちろん可能です。

ミルパスには、スマートフォンやPC用のアプリによくある自動パスワード生成機能もあります。半角最大32文字まで、ランダムな文字列のパスワードを生成します。

ミルパスの大きさは、名刺大で厚みは一センチほど。楽々ポケットに入りますので、持ち運びも簡単。肌身離さず持ち歩くことができるでしょう。
クラウドにもインターネットに接続した環境にもパスワードを預けないわけですから(自分がハードをなくしたりしなければ)、データが流出することもありません。

ただ、ミルパス単体では漢字入力ができません。
本格的にデータ登録するには、PCとUSB接続して、ミルパス専用PCソフトからの登録をお勧めします。
また、専用ソフト内にバックアップデータを保存することができます。
専用ソフト自体、ミルパス本体とペアリングして使います。ペアリングされたミルパス本体がUSB接続されていないと、ソフトが起動しないのです。
ですので、バックアップデータを作成時と異なるミルパスに送ることもできません。

この専用ソフトにはMac用がなく、Windowsでしか使えないところが残念なところです。

使い方例

【ID・パスワードデータを登録】

ミルパスは、それ単体でもアカウント・パスワードの入力は可能ですが、PCで専用ソフトから入力した方が圧倒的に楽ですので、まずはPCに専用ソフトをインストールし、こちらから登録するようにしましょう。
ミルパス専用PCソフトは、こちら「ミルパス専用PCソフトについて」の「ソフトウェア ダウンロード」からダウンロードし、インストールしてください。

専用PCソフトはzip形式で圧縮されていますので、ファイルを全て展開してから、「Mirupass_PC_Soft_Setup.exe」を起動すると「Mirupass専用USBドライバ」と「Mirupass PC Soft」がインストールされます。

ミルパスにアカウント・パスワードデータを登録するために、「Mirupass PC Soft」を使用します。

まずは、(電源ボタンを長押しで)ミルパスの電源を入れ、付属のUSBケーブルを使って、PCに接続してください。
つづいて、ミルパスと「Mirupass PC Soft」両方にマスターパスワードを入力します。
これで、ミルパスに登録するパスワードなどを入力できるようになります。

「MIRUPASS PC Soft」の画面

既にミルパスにパスワードデータが登録されている場合は、ここにリストとして表示されます。

MIRUPASS PC Softの画面では、「+ 新規登録」をクリックすると、パスワードを登録するサービスなどのデータの新規登録が行えます。
アカウント(サービス)名、ID、パスワード、メモを順に入力していきます。
このときアカウント名やメモには漢字を入力することも可能です。(ミルパス単体では、ここに漢字を入力する方法がありません)

データの入力が終わったら、ミルパスにデータを転送しましょう。
これはPC Softの「保存」ボタンをクリックすることでできます。これでPC Softでの操作は完了です。

【パスワードを参照し、ログインする方法】

続いて、ミルパスに記憶させたパスワードを使ってログインする方法を試してみましょう。
たとえば、スマートフォン上で、あるサイトにログインをするとしましょう。

ミルパスの電源を長押しし、電源が入ると入れるとマスターパスワードを聞いてきます。

ミルパスは、画面が感圧タッチパネルになっており、マスターパスワードの入力などは、付属のペンで入力します。

これを正しく入力できれば、アルファベット、50音、漢字の順に登録したアカウントがミルパス上にリスト表示されます。
付属のタッチペンを使って使いたいアカウントをタップしてください。

ミルパスに登録したID・パスワードを表示したところ。画面にメモも併せて平文で表示されます。

すると、画面上に、そのアカウントとパスワードが平文で表示されます。
スマートフォンにIDとパスワードを間違えないように入力してください。
[OK]ボタンを押すと元のリスト表示に戻ります。

最後に、他の人にパスワードを見られないように、ミルパスの電源を切りましょう。これも電源ボタンの長押しでOKです。

おわりに

ここではパスワード管理ハードウェア「ミルパス」を紹介いたしましたが、スマートフォンなどのパスワード管理アプリをお探しの場合は、下記の「パスワード管理アプリ」比較レビュー記事をご覧ください。

>アカウント乗っ取りを防止!「パスワード管理アプリ」比較レビュー~選ぶ際のポイントと各アプリのレビュー~

【著者プロフィール】

大和哲(IT&サイエンスライター)
テクノロジー&サイエンス。技術と科学。
技術は人を便利にする、科学はそのバックボーン。
それを知ることで人生はもっと豊かになれる。そう信じて、日々、PC・携帯電話・スマートフォン・VRを中心に用語やテクノロジー解説、Q&Aなどの執筆を手がけています。代表作は「ケータイWatch」の「ケータイ用語の基礎知識」。1986年のPC誌「Oh!MZ」以来、PC誌、Webニュースサイトを中心に様々な媒体で書かせていただいております。