気がつくと春を感じる暖かさになってきました。
すでに花粉の季節は始まっていて、私も含めて花粉症持ちの方にはしばらくはマスク必須の辛い季節です。
ということで今回はマスクがらみからの生体認証ネタを。

「忍者増田のニンニン認証レポート「iPhone Xの顔認証【Face ID】はどんなもんじゃい?」の巻」でも以前とりあげましたが、iPhone Xの顔認証(Face ID)は「マスク装着では認証できない」のは有名です。
インフルエンザが毎年のように流行する冬場から花粉症シーズンの春にかけて、マスクだらけになる日本では、これは看過できない問題点と言えます。

従来のパスワード認証の弱点を補うべく登場してきた生体認証。スマホのロック解除にも使われることで一気にポピュラーになってきましたが、生体認証をクリアするには、顔認証におけるマスクのように「ユーザーが何かを身につけることで発生する、認証が対応できない状況」を回避する必要があります。
下記に、日常で発生しそうな認証できない状況を、具体的に挙げてみました。
こういう状況でスマホのロック解除などを行う場合には、(A) 認証不可状況を解決するか、(B)パスコード認証などの生体認証以外での認証を行うか、のどちらかで対処しないといけません。

<指紋認証>
・グローブをしていると認証できない
〜冬場の外出時や、モーターサイクルやスポーツサイクル乗車時、グローブ着用の作業時など

<顔認証>
・マスクをしていると認証できない
〜花粉症、風邪、インフルエンザ予防、伊達マスク
・フルフェイスヘルメットだと認証できない
〜モーターサイクル乗車時
・サングラスしていると認証できない
〜紫外線の強い時期の外出時・運転時

<虹彩認証>
・サングラスしていると認証できない
〜サングラスは全然ダメ、というわけではありません。ある程度までの濃度のサングラスであれば大丈夫なこともありますが、基本的には推奨外。ミラー式レンズなど、反射するレンズでは認証できない場合もあるので、サングラス等は外した方がいいようです。

<静脈認証>
・グローブをしていると認証できない
〜ゆったりした透明のビニールグローブなどだと認証ができる場合もあるものの、それはごく一部で、グローブをしていると基本的には赤外線を通さなかったり、またグローブで指を圧迫することで血流が変わってしまったりするので、グローブを外さないといけません。

こうやってみてみると、認証対象を覆い隠すものがほぼアウト、という感じで、ヘルメット+アイウエア+グローブという3点セットを身につける、モーターサイクルやスポーツサイクルは生体認証「三重苦」とでも言いたくなるくらいに不向きだと言えます。(冬場だとスキーやスノーボード時もですが)。
運転中はスマホを操作するのは違反(というか危なっかしくてできない)なので、問題ないのですが、停車して、メッセージや地図を確認する時などにいちいち外すのは大変めんどくさいですね。

ポイントはこういう「認証できない状況」が自分の日常生活でどのくらいの頻度で発生するのか、ということです。
「ごくたまに」という程度であれば問題はないのですが、「頻繁に」起こると、ユーザーにとっては大きなストレス要因となってしまいます。特に「毎日何度も」となると、もうこれは使いたくなくなってしまうでしょう。

便利でセキュリティUPにもなる生体認証ですが、ユーザーにストレスを与えてしまうことも残念ながらあるのです。

iPhone Xが指紋認証のTouch IDではなく顔認証のFace IDを搭載して発売された2017年12月、Face IDを嫌ってiPhone XではなくiPhone 8を選択するユーザーもかなりいたようですので、このへんは顔認証技術の向上もしくは、複数種類の生体認証を使えるようにするなど、何らかの対応が今後求められていくことでしょう。

マスク大国の日本ですから・・・へくしょん! ()´д`()

P.S.
ちなみに日本ではドラッグストアやコンビニ、スーパー、駅売店など、いたるところでいろんな種類のマスクが売られていますが、マスクを付ける習慣のないアメリカでは、大型ドラッグストアでさえもマスクを売ってなかったりします。アメリカやハワイに海外旅行に行くマスク愛用者の皆さんは、くれぐれも日本からマスクを持っていくようにしましょう。