2017年11月4日にパルコが東京・上野に開業した「PARCO_ya(パルコヤ)」。
「ちょっと上の、おとなの、パルコ。」をコンセプトにした約60店のテナントが入っているショッピングビルですが、ここに全国初となる「顔認証による顧客分析」のシステムが導入されました。

PARCO_ya(新しいウインドウで開きます)

総数230台のカメラが館内の天井等に設置され、各店舗の店内や店舗入口での顧客を撮影し、顧客の年齢/性別の属性を解析して顧客分析を行うというシステム。1時間ごとに来店客の属性等の分析が行われ、店舗スタッフはそれを随時確認することができる仕組みになっているとのこと。
それにしてもカメラ230台というのはちょっと驚きです。
館内のいたるところでカメラに見られていることになり、店舗側にとっては役に立つシステムであっても、ユーザー側にとってはプライバシーの面が気になるところですね。
その点については、パルコによると撮影した映像は解析後に消去して一切保存や提供はしないとのことで、あくまでもカメラで撮影した映像は属性分析だけに使われ、個人を特定する使い方はされない、とのことです。
この属性分析を受けて、各店舗ではターゲットにあわせた商品やサービスを検討することができ、テナントからの反応は上々のようです。

不特定多数が利用する施設への防犯カメラの設置はすでに一般的になっており、防犯カメラは「撮影した映像を保存する」のが当たり前になっています。それに対してPARCO_yaのような「映像を一切保存しない」顧客解析用顔認証カメラの導入は要件的に相反することになります。
警備会社などでは、防犯カメラシステムの進化形として顔認証システムによる不審者の発見などの防犯・警備面や、迷子とか急病人などの早期発見などの顧客サポート機能の実験検証が進められているので、これから先さらに「進化型防犯カメラ」としての顔認証システムの導入は進んでいくことでしょう。
そうなると、運用面での肖像権やプライバシーに関する配慮はどうなっていくのでしょうか・・・、そのへんが気になるところです。

「見張られているのか、見守られているのか・・・。」

現代の防犯カメラの比ではないくらい多くのカメラに「いたるところでいつでも見られている」時代がやってくるのはそんなに遠い未来のことではないかもしれませんね。

<参考>PARCOプレスリリース 2017年10月20日
国内初!「PARCO_ya」に「来店者数」および「来店者属性」解析サービスを導入 (新しいウインドウでPSDFファイルが開きます)