凸版印刷と、新世代決済カード事業で協業しているフランスのIDEMIA(アイデミア)社が開発した、クレジットカード本体に指紋認証機能を搭載したICカード「F-CODE(エフコード)」の日本国内での製造・販売が発表されました。

この「F-CODE」を使うと、店頭でのクレジットカード決済時にPINコードを指紋認証に置き換えることができ、指紋認証が一致しないとカードを使用できなくなるため、カードの紛失や盗難時に悪用される恐れがなくなるということです。
便利かつ高セキュリティという優れもののクレジットカードですね。
しかも指紋認証はカード内だけで行われるため、指紋データが外部に漏洩する恐れもなく、さらに店舗側のクレジットカードリーダーは従来のリーダーがそのまま使え、新たな端末を導入する必要もない、といいことづくめ。

2018年4月からJCBが社員向けに「JCBバイオメトリックスカード」として実験導入を開始し、実店舗でも決済などの実証実験を開始したということです。
残念ながらオンラインでのクレジットカード決済では、指紋認証のメリットは活かせませんが、カードの持ち歩きと店舗利用においては、すごく活躍してくれそうです。

「F-CODE」が採用された「JCB Biometrics Card」 
凸版印刷ニュースページより転載)

P.S.
ただ、指紋データのカードへの初期登録の方法が気になります。また、怪我などによる指紋の変化への対応方法や指紋情報の削除方法も。
こちらのJCBの記事によると、「タブレットやスマートフォンの専用アプリから指紋データをカードに登録」となっていますので、どこか登録する場所に出向く必要などはなさそうなので、それほど大変ではなさそうですが・・・。