離れた場所でのコミュニケーションに便利なビジネスチャット・メッセンジャーアプリ

総務省が音頭を取り、2018年7月23日から27日の間、「テレワーク・デイズ」が実施されることになりました。
テレワークとは、「ICT技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」をいいます。つまり、オフィス以外の場所で仕事をする働き方なので、従業員が一ヶ所に集まりません。
とはいえ、社内のグループやチーム、部内などでなんの報告や連絡をしなく済むというわけにはいかないでしょう。
この「離れた場所でのコミュニケーション」を行うのに重要になってくるのがICT技術を活用したビジネスチャットアプリや、グループチャットサービス、メッセンジャーアプリ、インスタントメッセージングアプリなどと呼ばれるアプリです。
この記事では「ビジネスチャットアプリ」で統一します。(ビジネス向けなので)

現在、世界中で、PC・モバイル用に非常に多くのビジネスチャットアプリが存在します。
どのアプリも一長一短があり、それぞれの職場の特性に合わせたアプリを選択したほうが、効率的に業務を進めることができるでしょう。
そこで、この記事では、いくつかのアプリを実際に使ってみて、紹介します。

ビジネスチャットアプリ選択のポイント

ビジネスチャットアプリを選択するにあたって、どのような性能差や、機能の有無を比較すればよいのか、ポイントを挙げていきます。

・使いたい環境で使用できるアプリがあるか

対応している端末とOSは何か、ブラウザで動くのか、どのブラウザで動くのか。

・日本語ローカライズはされているか

海外製品の場合は、本体画面だけでなく、ウェブサイトやヘルプページ、サポート対応も確認しましょう。

・チャットはどの規模でできるか

1対1だけなのか、複数人で同時参加(グループチャット)が可能か。

・音声チャットや、映像チャットは可能か

可能なら何人まで同時に可能か。通信環境にも左右されるので、なかなか判断は難しいところです。

・PCやスマートフォンの画面共有は可能か

画面共有機能自体はなくても、事前のファイル送付やホワイトボード機能でも事足りるかもしれません。

・ファイルの送信は可能か

共同作業の仕事だと、大容量のファイルなどを共有することがあります。
「Dropbox」などの外部のファイル共有サービスとの連携が可能な場合もあります。

・他のツールとの連携は可能か

上記のファイル共有サービス以外にも、さまざまなサービスと連携している場合があります。
たとえば業務用の「LINE WORK」には「LINE」と連携する仕組みがあります。

・細かいニュアンスが伝えられるか

絵文字を送れるのか、送った際に機種依存文字になってしまう場合もあります。

・価格はいくらか

ビジネスなので、やはり価格は気になります。課金体系も確認しましょう。
無料のものもあります。

・管理者の負担はどうか

アプリによっては、ツールに様々な細かい機能設定や制限をかけられる代わりに、非常に管理者に負担をかけるアプリも存在します。
手軽に導入して限られた機能だけを利用するか、それとも苦労して、業務にツール設定を合わせるかは考え方次第でしょう。

ビジネスチャットアプリの例

世間にはここには載せきれないほどのビジネスチャットアプリがあります。
ビジネス用としてではなく提供されているメッセンジャーアプリもたくさんあり、一部、そのようなアプリをビジネスで使えるか、という視点でもレビューしました。業務内容やセキュリティポリシー、あとは好みに合わせて採用するといいでしょう。
以下、5つのアプリについては詳細をレビューしましたので、ぜひご覧ください。
「詳細レビュー記事へ」のリンクから記事ページに飛びます。
(カッコ内は提供会社名)

Skype(Microsoft)
Windows標準のインスタントメッセージングアプリ。無料。
詳細レビュー記事へ

Slack(Slack Technologies)
導入・管理が手軽でありながら多機能で人気のビジネスチャットアプリ
詳細レビュー記事へ

LINE WORKS(LINE)
「LINE」との親和性が高く、LINE利用者には使いやすいメッセージアプリ
詳細レビュー記事へ

ChatWork(チャットワーク)
セキュリティ面を重視する大企業でも安心して利用できるビジネスチャットアプリ。
簡単に導入することも、作りこむことも可能。
詳細レビュー記事へ

Discord(Hammer&Chisel)
ゲーム用のコミュニティツールとして開発されたオープンなメッセンジャーアプリ
詳細レビュー記事へ

上記のアプリの基本的な機能とサービス内容の比較表です。

 

他にもあるビジネスチャット・メッセンジャーアプリ

上記でレビューしたアプリ以外のビジネスチャット・メッセンジャーアプリをいくつか紹介します。
各アプリの簡単な紹介と公式ページへのリンクを掲載しましたので、ご参照ください。

Skype for Business(Microsoft)
旧称Lync。Skypeの法人向け有料サービス。
Outlookなどとの連携可能。
セキュリティ機能が充実しており、Active Directory連携による多要素認証や、通信の暗号化などに対応。

Facebook Messenger(Facebook)
Facebookユーザー向けの、インスタントメッセージサービス。
テキスト通信、音声通信が利用できる。グループチャットも可能。

Chatter(salesforce.com)
クラウド型のSNSでチャット機能も併せ持つ。社内統一された情報共有などもできる。進捗管理、ファイルの共有などもできる。比較的小さなチームで業務を廻す企業向き。

ChatLuck(NEOJAPAN)
クラウドだけでなくオンプレミスでも導入が可能な社内チャット。
社内の人間をユーザーとして管理するだけでなく、必要な場合には、社外の人間をダイナミックにゲストとして招待もできる。

トークノート(Talknote)
メッセージやチャットも含んだ社内SNSアプリ。
定期的にタスクを管理するBotが存在するなど、業務で必要なツールが多く含まれている。
「アクションリズム解析」といって、社員のモチベーションが、いつ上がっているか、いつ落ちているかをチャットやメッセージの頻度から知らせる機能もある。

Incircle(AOSモバイル)
チャットだけなく、社内SNS的な要素も併せ持つ。マニュアルレスの簡単操作。
カスタマイズでヘルプ用Botなども作れる。

Team Speak(TeamSpeak Systems)
ゲーマー向けに開発されており、オンラインゲームのチームメンバーなどと、チャット、通話が可能。グループチャット対応。

次のページから、詳細レビューを行ったアプリの機能を紹介してまいります。

【著者プロフィール】

大和哲(IT&サイエンスライター)
テクノロジー&サイエンス。技術と科学。
技術は人を便利にする、科学はそのバックボーン。
それを知ることで人生はもっと豊かになれる。そう信じて、日々、PC・携帯電話・スマートフォン・VRを中心に用語やテクノロジー解説、Q&Aなどの執筆を手がけています。代表作は「ケータイWatch」の「ケータイ用語の基礎知識」。1986年のPC誌「Oh!MZ」以来、PC誌、Webニュースサイトを中心に様々な媒体で書かせていただいております。

※記事中に記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。

1 2 3 4 5 6