イオン銀行が指紋認証+指静脈認証のダブル生体認証によるキャッシュカードや暗証番号不要な「手ぶらATM」サービスを導入したことは以前パスクリ通信でご紹介しました。
> キャッシュカード不要!指だけでATMが使える!?(2018年3月9日号)
今回はイオン銀行とはまた違ったアプローチ方法での「手ぶらATM」を導入している銀行があるので、それをご紹介します。
岐阜県大垣市に本店を置く「大垣共立銀行(略称OKB)」。岐阜県を中心として愛知県などにも店舗を展開し2018年5月現在では155店舗(出張所も含めて)を展開している銀行です。
同行は、2017年5月に愛知県名古屋市の「テラッセ納屋橋支店」から手のひら静脈認証による取引を開始しました。
同行で導入したサービスは、手のひら認証でキャッシュカードを持たずにATMでの取引ができる手のひら認証ATM「ピピット」サービス。さらに窓口での取引も届出印のかわりに手のひら認証で取引が行われるサービス(通称「手のひら窓口」)も同時にスタートしています。
また年中無休で窓口も営業している「テラッセ納屋橋支店」では、カードも印鑑も鍵も不要、手のひら認証で利用可能な「手のひら貸金庫」を全国で初めて導入するなど、ユニークな生体認証利用が注目を集めています。
OKBの手のひら認証ATMの取引手順は
1. キャッシュカード取引か手のひら認証かを選択(手のひら認証を選択します)
2. 生年月日を入力
3. 手のひらを読み取り機にかざして認証を行う。(認証できた場合は「ピピット」と効果音が鳴る
4. 取引口座を選択(最大5口座まで登録できるので)
5. 暗証番号を入力
6. 取引開始
というプロセスになります。
キャッシュカードで可能な取引すべてに対応しています。
イオン銀行のように複数の生体認証を行う代わりに、生年月日や暗証番号の入力が必要です。「知識」と「生体」という異なる認証要素を使っているので、こちらのほうが正しい二要素認証ですね。
この「手のひら認証ATM「ピピット」」サービス、2018年1月には利用登録者が50万人を突破したということですから、かなり普及しているということでしょう。
また貸金庫の手のひら認証の仕組みは
1. 生年月日入力と手のひら認証で貸金庫ブースに入室
2. 貸金庫番号と暗証番号を入力すると自動で貸金庫が手元に搬送される
3.手のひら認証で貸金庫を解錠
ということでカードも鍵も不要な「手ぶら利用」が可能な仕組み。
ちなみに、OKBは他にも非常にユニークなサービスを導入していることでも有名で、全国初の年中無休のドライブスルー店舗では、2台のATMの他、なんと窓口までも2つ、ドライブスルーで利用できるということです。
なんでも車の車種に応じて窓口の位置が上下左右+前後にある程度移動して調節できるようになっているということです。すごいですね。
さらに専用車両による全国初の移動店舗まであるなど、かなり斬新な取り組みを進めている銀行のようです。
すごいですね・・・\(°O°)/