今や莫大な規模になっているオンラインショッピングマーケット。ほとんどの方が利用した経験があるのでは、と思います。
「同じものなら少しでも安いところで買いたい」という願望につけ込んで、ユーザーを騙そうとする悪質なショッピングサイトや詐欺サイトも、インターネットにはたくさんあります。
これらの悪質詐欺サイトは、検索エンジンで上位に表示されるように仕組まれていたりします。ほかにも、一見真っ当なサイトURLに見えて、検索結果をクリックすると、別のドメインのページに転送される・・・というような、ユーザーを引っ掛ける小細工がしかけられていることもあります。
そこで、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)が2018年6月6日に「詐欺サイト等悪質なショッピングサイトに関する注意喚起」情報を更新しました。
オンラインショッピングで初めて利用するサイトが悪質サイトかどうかを見分けるポイントが書かれているので、今回はこれをベースに加筆してご紹介します。
初めて使うショッピングサイトでは、必ず以下のポイントをチェックしてから買い物をするようにしましょう。
1. 「他より大幅に安い」「品薄商品の在庫あり」「1つでも送料無料」といった、魅力的な条件や利用したくなる謳い文句・仕掛けがある
〜「安い=危ない」というわけではありませんが、悪質サイトはユーザーが飛びつきたくなるような文句で誘ってくるものなので、注意は必要です。
2. サイトの日本語が不自然だったり、下手な翻訳っぽい
3. サイトに「特定商取引に基づく表記」がない
〜事業者の名称、住所、電話番号、代表者または責任者氏名が記載されていなければ、まず悪質サイトです。ただし、表記はあっても住所が架空だったり、実在する住所でも全然違う会社があったりもするので、住所の確認は、Googleマップのストリートビューなどでの確認も必要です。
〜メールアドレスがフリーメールの場合も要注意!
〜記載されている電話番号に電話して確認することもお勧めします。
4. 決済方法が、ショッピングガイドページに記載されていた方法と、実際の決済時に選択可能な方法が違っていて、選択肢も少ない
〜振込先が個人口座のものも注意が必要です。
5. サイトがSSLで暗号化されていない
~SSLで暗号化されていて鍵マークがついているのは最低条件。ただし「鍵マークがついているから安全だ」ということにはならないので、盲信しないようにしましょう。
6. サイトのアドレスやドメインネーム
~メールに記載のあったアドレスにアクセスしたら、アクセスしたURLが違うドメインなどに転送された場合は悪質サイトの可能性が極めて高いので、買い物を控えましょう。
また、サイトのトップレベルドメイン(.comや.net、.jpや.co.jpなどの部分)が、あまり見かけないものの場合も要注意です。
7. サイトのデザインや構成が、他の知っているサイトと酷似している
いかがですか? このようなサイトでは、購入したのに品物を送ってこなかったり、粗悪な偽物や違う商品を送りつけてきたり、決済に使ったクレジットカードの情報を盗まれてしまったりする恐れがあります。悪質サイトを見抜いて自己防衛することが大切です。
疑わしいサイトの場合は、ネットでそのショップの評判を調べてみることも一案です。
悪評ばかりだったり、逆に評判が全くなかったりするのは要注意! 悪質サイトは、短期間で荒稼ぎしてすぐにサイトを閉鎖してしまうために、評判が見つからないこともあります。
騙されて泣かないために、くれぐれもご注意ください。