日本の自転車メーカー、アサヒサイクルがアメリカBIO-key International社の指紋認証対応自転車チェーンロック「TOUCH LOCK BIKE PRO」を9月より販売開始する発表をしました。
通常のチェーンロックは、鍵を差し込んで解錠するか、ダイヤル式の数字を合わせて解錠するか、ですが、このチェーンロックにはヘッド部分に指紋を読み取るセンサーユニットが組み込まれています。

指紋で解錠(メーカーサイトより画像転載)
さらにBluetooth通信を用いて、スマホのアプリから解錠することもできる他、ロック自体から音を鳴らしたり、ロックに付随しているLEDライトを光らせることで、多くの自転車の中から自分の自転車を見つけやすくしてくれる機能も搭載しています。
またヘッド部にはマイクロUSBのコネクタが付いていて、外したロックをPCにUSB接続して指紋の管理を行ったり、モバイルバッテリーチャージャーやAC電源と接続して充電することもできます。
本体は1日3回の解錠だと約9ヶ月の作動が可能と、バッテリーの持ちは十分。ワイヤー長は100cmあるので、柵や柱に結び付けることも可能。重量305gと比較的軽めなので、持ち運びのストレスもさほどありません。
ただし気になる販売価格は1万3800円とチェーンロックとしてはかなり高額です。

指紋認証型スマートワイヤーロック「BIO KEY TOUCH LOCK BIKE PRO」(メーカーサイトより写真引用)
指紋認証対応にすることで鍵を持ち歩く必要もなくなり、指でセンサーに触るだけで解錠できるので利便性はUPします。
セキュリティ面では、鍵の紛失や盗難で困ることや、ダイヤルの番号を見破られてしまう恐れはなくなります。
しかし、いかんせん残念なことは、自転車窃盗はチェーン部分を大型のワイヤーカッターで切断する方法が多いので、ヘッド部のロックメカニズム強化だけでは足りない、ということ。
チェーン部分を切断されてしまえば、自転車は盗まれてしまうし、高い費用を出したロックは切断されて使えなくなってしまうし、と踏んだり蹴ったりです。
チェーンの切断自体は防げないとしても、たとえばチェーン部分を切断しようとしたら大きな警告音が鳴り響き、ライトが激しく点滅するとか、そのくらいの対応が欲しいところですね。丸腰でやってくる窃盗団はいませんから・・・。
愛車を守るための投資としては多少高額になることをいとわない筆者としては、チェーン切断対策を考えた新製品の開発を望みます・・・(^_^;)
指紋認証型スマートワイヤーロック「BIO KEY TOUCH LOCK BIKE PRO」クラウドファンディングページ(2018年8月20日頃まで支援募集中=予約受付中)