生体認証プロバイダーの「CLEAR」(米国)は、アメリカの大リーグ(MLB)と提携して、MLBの子会社でチケット販売を手がけている「Ticket.com」とシステム連携し、野球場での入場管理を従来の紙のチケットではなく、指紋認証で入場できるようにしていくことを発表しました。

生体認証システムのCLEARは、すでに全米で30以上の空港やスポーツスタジアムなどに指紋認証による管理システムを導入しており、ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、シアトル・マリナーズ、サンフランシスコ・ジャイアンツなどを含むMLB所属の9チームは、すでにホームスタジアムにCLEAR LANEと呼ばれる指紋認証によるセキュリティゲートを設置して、スムーズな球場への入場を可能にしています。

CLEARが導入された球場(各球場では一部のゲートに導入されています)

現在のCLEARレーン。液晶モニター付きの指紋認証スキャナー機器が前方に

CLEARの指紋認証スキャナー機器(画面下の黒い部分がスキャナー)

今回の発表は、このCLEARシステムとTicket.comのオンラインチケット販売システムとの合体で、紙のチケットやスマートフォンのチケットアプリなどを使わず、来場者が指をスキャンするだけで球場への入場可能にするもの。
今シーズン後半から、一部球場でのテスト運用を開始し、2019年からは、Tickets.com対応のMLB各野球場に順次導入していくとのことです。

<参考>

ニューヨーク・メッツのホーム(Citi Field)でのCLEARレーンでの指紋認証の模様(Youtubeムービー)

一般の紙チケットでの入場レーンが混雑しているのに、CLEARレーンでの入場は待ち時間なしでスムーズに入場できるところが映っています。(入場前にCLEARの登録手続きをしているシーンも映っていますが、あらかじめオンラインで登録しておけば、球場ではゲートでの指スキャンだけでいいようになるはずです。)