皆さん、ゲーム楽しんでますか?
せっかくオンラインゲームを楽しむなら、プレイヤー同士のコミュニケーションを楽しみたいですよね。となるとチャットは必需品。
テキストチャットならゲーム内でできるゲームも多いけど、アクションが激しいゲームや、よりダイレクトに楽しみたいなら「ボイスチャット」に挑戦してみましょう!
というわけで「オンラインゲームライフ快適生活完全ガイド」第4回は、オンラインゲームの華、ボイスチャットをしてみようという話です。
と言っても、「正体バレ」につながっちゃうんじゃないの、と思う人もいますよね? その辺りも合わせて紹介していこうと思います。

>オンラインゲームセキュリティガイド「正体バレても大丈夫?ネットの向こうにご用心」記事一覧

「正体バレ」につながる? ボイスチャット

まず、ボイスチャットとは? というところから説明していきましょう。
ボイスチャットは複数人でインターネットを通じて音声通話ができるソフトウェアや機能です。
「スプラトゥーン」シリーズや「PUBG」などの一瞬の操作が勝負を分けるゲームでは、仲間とリアルタイムに作戦を伝達しながらプレイしたいと思うでしょう。
そんな時に使われるのがボイスチャットです。

ボイスチャットをするときの心構え

自分の声がそのまま伝わってしまうとなると、「正体バレ」は心配になりますよね。
ただ、ゲーム機でのボイスチャットは見知らぬ人とはできないのが普通です。例えばPlayStation 4やNintendo Switchでは基本的にあなたのサービスアカウントでフレンドになっている相手とだけボイスチャットができるようになっています。ですから、あなたのフレンドがすでにリアルでも知り合いだったら、あまり心配することもないでしょう。
むしろ、フレンドになる時に「正体バレ」して良い相手かどうかに気を付けたほうがいいですね。

一方、PCゲームなどではランダムにマッチングされた見知らぬ相手とボイスチャットできるものがあります。
こういうゲームの場合はたいてい日本語だけではなく、各種言語が入り乱れたものになりがちです(だいたいは英語ですが)。こうした環境ではそもそも「正体バレ」も何もありませんよね。
それでも「正体バレ」が気になる方は、マイクをミュート(オフ)にして聞くだけの参加をするといった方法もあります。ランダムマッチングだとよくあることですので、誰も気にしないと思いますよ。

ただし……女性の方はご注意ください。特に女性であることを隠している人。声を聴かれることで女性だということがバレてしまいます。
第1回記事のコラムで書きましたが、女性に対して、しつこくフレンド登録やチャットを申し込んでくる人たちがいます。こちらが拒否しているにもかかわらずに、です。(男性に対しての例は、ほとんど聞きません)
残念ながら、このような女性に対して「相手の事情お構いなし」になってしまう人がいるのは事実なのです。「こんなのどうってことない」という方はともかく、苦手な方は気を付けてください。
PCであれば、ボイスチェンジャーソフトを使ってみるのもアリかもしれません。

PlayStation 4でボイスチャットをしてみよう

では、PlayStation 4でボイスチャットをしてみましょう。

【1】機能エリアから「パーティー」を選ぶ

PlayStation 4を起動したメインメニュー画面から一つ上を選択すると、「機能エリア」という一覧が表示されます。ここから「パーティー」を選びましょう。
すでにあなたのフレンドがパーティーを開催していれば、ここに一覧が表示されます。ない場合は「パーティーを作成する」を選択します。

【2】パーティー名の設定と、公開の可否を決める

まずはパーティー名の設定です。ここにはプレイするゲーム名を入れて、どのゲームのボイスチャットかを明示しておくのが良いでしょう。
次に「このパーティーを非公開にする」というチェックボックスがあります。これにチェックをつけると、あなたがこのパーティーに招待しない限り、誰も入ってこられません。チェックをつけなければフレンド、およびフレンドのフレンドまでのプレイヤーが自由に入ってくることができます。
なお、フレンド以外のプレイヤーもID検索や直近で遊んだことのある人から招待可能です。

【3】最後にプレイヤー数

最後にプレイヤー数です。2〜8人まで設定できますので、適切な人数を設定してボイスチャットを開始しましょう。

ちなみに、マイクはPlayStation 4を購入した時にDUALSHOCK 4に接続するマイクが付属していたと思いますので、とりあえずはそれを利用するのが良いでしょう。
もし、本格的にボイスチャットをしたいのであれば、市販品のヘッドセットを購入することをお勧めします。

Nintendo Switchでボイスチャットをしてみよう

次に、Nintendo Switchでボイスチャットをしてみましょう。
といっても、実はNintendo Switch単体ではボイスチャットはできません。スマートフォンアプリ「Nintendo Switch Online」を併用することでボイスチャットができるようになります。2018年9月現在、対応ソフトは「スプラトゥーン2」「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」「マリオテニス エース」「ARMS」「マリオカート8デラックス」です。

また、2018年9月19日から、Nintendo Switchでもオンラインマルチプレイやボイスチャットには有料「Nintendo Switch Online」への加入が必要となりました。詳しくはここをご覧ください。加入すると、古いファミコンのゲームを無料で遊べたり、セーブデータのお預かりサービスなどもありますので、とても便利です。Nintendo Switchを十二分に活用したい人は、ぜひ加入しておきましょう。

今回は代表的なソフト「スプラトゥーン2」を例に取り上げます。まずは、スプラトゥーン2を開始し、「ロビー」か「クマサン商会」に入り、「Onlineラウンジ」を選びます。その後、新しくルームを作ります。ここまでがNintendo Switchでの作業です。
その後にスマートフォンアプリ側で、フレンドの中からOnlineラウンジへ招待したい人を選んで招待しましょう。これで準備は完了です。

ちなみにボイスチャットのスピーカーとマイクはスマートフォンのものを利用します。ここが他のボイスチャットとの最大の違いですね。

グループチャットサービスでボイスチャット

ゲーム機付属のボイスチャット機能だと、「Minecraft(マインクラフト)」のようなクロスプラットホームのゲームでは利用できません。それにPCゲームだと標準でボイスチャット機能がついていないゲームが大半です。
そういう時はPCやスマートフォンで使えるグループチャットサービスと呼ばれるサービスを使ってみましょう。
PCとスマホの間でチャットをするなど、端末を選ばずにチャットの可能。ボイスチャットはもちろん、テキストチャットも可能。他にも様々な機能が付いています。
「LINE」でも可能と言えば可能ですが、かなり使いにくく感じるでしょう。
では、いくつかおススメのグループチャットサービスを紹介していきます。

Skype

Microsoft社が提供しているサービスで、当初はインターネットで音声通話をするためのサービスでしたが、今では進化してグループチャットとしても使えるレベルになっています。
Windows 10には標準で付いており、Microsoftアカウントで利用できます。
ゲーム用に限らず、ビジネス用途など様々な用途で利用されています。
また、Xbox OneにもSkypeのアプリが提供されているので、ゲーム機内蔵のボイスチャットサービスの感覚で使うこともできます。
スマートフォン用のアプリもあります。

Discord

米国のDiscord社が提供しているグループチャットサービスです。ゲーム用のチャットサービスといえばコレ! という定番サービスです。
日本語化もほぼ完璧にされています。アプリをインストールしなくても、ブラウザだけで利用可能なのが最大の特徴です。
スマートフォン用のアプリもあります。
ゲーマー御用達のサービスなので使っている人も多く、迷ったらまずはコレを使っておけば間違いないでしょう。
下記で詳しい使い方を説明しています。

Teamspeak

米国のTeamspeak Systems社が提供しているグループチャットサービスです。
最大の特徴はサービス提供元のサーバーに頼ることなく、自分でサーバーを立てて使うことができる点です。ただし、その分使用難易度が若干高め。
スマートフォン用のアプリもあります。
どちらかといえば玄人向きのサービスでしょうか。

Discordを使ってみる

では、実際にDiscordを使ってみましょう。
まずは「https://discordapp.com/」にアクセスします。右上に「ログイン」という項目があるのでクリックしましょう。
「アカウントが必要ですか?」という項目があるので、ここをクリック。
あとは必要項目を埋めて登録完了です!
もちろんパスワードは前回記事の通りに作成&管理しましょう!

自分の「サーバー」を作る

次にサーバーを作ります。
ここでサーバーという言葉を使っていますが、どちらかといえばチャット仲間全員が集まる部屋、PlayStation 4で言えば「パーティー」と同じような意味合いです。
左横にあるサーバー一覧の「+」を選び、「新規サーバーを作る」を選べば簡単にサーバーを作れます。

友達をサーバーに招待

サーバーを作ったら、友達を招待しましょう。
「友達を招待」をクリックすると、「https://discord.gg/xxxxxx」というリンクが表示されるので、それを招待する相手にメールなどで伝えるだけです。
このリンクを相手がクリックすると、あなたの作ったサーバーに、その友達がやってきます!同じリンクを招待したい人に伝えていきましょう!

テキスト/ボイスチャットは「CHANNNEL」で

サーバー内には「CHANNEL(チャンネル)」を作ることができます。
CHANNELはサーバーに招待された人が入ることができるチャットルームです。
テキストチャット用ルームとボイスチャット用ルームを分けて作る仕組みで、両方に入ってボイスチャットしながらテキストでもチャットすることもできます。

招待した人だけが入れるCHANNELを作ったり、誰かひとりだけにメッセージを送ったり、友達に権限を分け与えたりすることもできるので、いろいろいじってみるだけでも楽しいです!

次回は「オフ会」に行ってみよう!

今回はボイスチャットについて紹介してきました。実際にやってみれば楽しさにハマると思いますので、ぜひ試してみてくださいね。

次回はいわゆる「オフ会」、ゲーム内での友達と実際に会う「オフラインミーティング」に行ってみるときの注意事項などをお話ししたいと思いますよ。
それではみなさん、良いゲームライフを過ごしましょう!

【コラム】「場所バレ」注意!「Pokémon GO」から特定?

今回はセキュリティの話が少なかったので、ちょっと違うコラムをお届け。
Pokémon GOやIngressなどの位置情報ゲームから自分のいる場所がバレてしまい、特定に至ってしまった……、というケースが結構あるので注意、という話です。
特にプレイヤーネームに本名に近いものを使っている場合、結構簡単にバレてしまいます。こんなこともありますので、プレイヤーネームのつけ方も注意が必要です。
また、最悪のパターンだと、普段のゲーム内やSNSでの行動か自宅の場所を割り出され、ゲーム内イベントの時間を見計らうなどして「留守バレ」して、家に泥棒に入られた、みたいなケースもあるようです。
場所情報も、正体バレのきっかけのひとつですので十分注意を!

【著者プロフィール】

朽木 海 (γ-Reverse代表)
ゲーム会社や出版社などの「IPが欲しい会社」と、ライトノベル作家や脚本家、漫画家などの「IPを作りたいフリーランス」を繋げるためのプロジェクト「γ-Reverse」の代表。引き続きライター業や編集者業も行っています。
7月に水信玄餅を食べにドライブに行きました。2台に分乗して行ったのですが、車同士の連絡はスマートフォンでDiscordを使って行いました。雑談も共有できるので便利ですね。ゲーム用のボイスチャットだけでなく、こんな使い方もあるというご紹介でした。ちなみに水信玄餅はとても美味しかったですよ。

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