都内を中心に国内10店舗(2019年2月現在)の煮干ラーメン店を展開している株式会社凪スピリッツが、会員制による定額食べ放題制を開始。その中で、2018年12月にオープンした「ラーメン凪」田町店では、顔認証を使った「顔パス」システムを導入したというニュースが入ってきましたので、ご紹介します。

定額食べ放題のプランは3種類
会員の種類は3種類で、食べ放題期間が1ヶ月8,000円のライトパス、3ヶ月22,000円のプレミアムパス、毎日14〜22時の時間限定で3ヶ月15,000円のタイムパスの3種類。会員登録して、これらのパスを購入すると有効期間内はキャッシュを持たずに手ぶらで来店して食べれるようになります。
食べれるのはメインの「すごい煮干ラーメン」をはじめとして4種類のラーメンに限定されるものの、通常だと1杯1,000円程度のラーメンが期間内なら何杯でも食べれるので、ライトパスの場合だと週2回食べれば元は取れ、毎日のように食べれば相当お得になります。

顔パスはこんな仕組み
「顔パス」サービスで使用する顔認証システムは、エクスウェア株式会社開発のシステムで、店頭の券売機の上に設置されたタブレットで、会員登録し、定額パスを購入。会員になったあとに注文をするようになっています。
プロセスは以下の通り

<新規会員登録>
タブレットの初期画面で「顔パス登録」を選択し、希望のパスの種類を選択。ニックネーム、誕生日、連絡先の情報をタブレット画面で入力し、正面と左右の3枚の顔写真をタブレットで撮影。これで登録は完了。タブレット横に設置されたプリンターから出力されたQRコード付きのレシートを店員に渡して会員パスの料金を払えば完了です。
ちなみに顔撮影時にはサングラスやマスクは外す必要があります。

<来店時の注文>
タブレットの初期画面で「顔パス注文」を選択し、4種類のラーメンから食べたいものを選択し、プリンターから出力されるレシートを店員に渡せば注文完了。このプロセスの間に自動的に顔認証が行われます。

顔パスの可能性
顔認証に必要な登録情報は顔認証AIエンジンを搭載したインターネット上のサーバに蓄積され、サーバを通して認証が行われるために、インターネット接続ができない状況になると、この顔パスシステムは使えなくなる、というリスクは存在します。また顔写真の情報がどのように通信されて、保存されているのかが明確ではありません。プライバシーを気にする人には気になるかもしれません。
メリットとしては、顔認証による常連客の可視化は、飲食店、販売店、娯楽施設等での待機時間の解消など接客サービスレベルの向上につなげる施策を企画しやすくなります。また店舗側の人手不足解消にもつながるでしょう。定額食べ放題とは違う用途での活用も今後は出てくるかもしれません。

なお、開発元のエクスウェアによると、専用機器を必要としない顔認証システムであり、自社開発の顔認証システムなので様々なカスタマイズ提供を行えることをアピールしています。ただし、FIDOをはじめとして、認証用の生体情報(顔や指紋データ)を端末内で留めておく方式が推進されている状況なので、その動きとは合致していない点ではあります・・・。

>エクスウェア株式会社「人工知能(AI)を活用した顔認証ソリューション」

また今回「顔パス」を導入した凪スピリッツでは、将来的には全店での「顔パス」導入を計画しているということです。
すでに募集を終わってしまいましたが、田町店では「顔パス」スタートから先着100名に限り、1年間20,000円で食べ放題になる限定パスを販売していたようですので、他店での「顔パス」スタート時には同様のチャンスがあるかもしれませんので、同社ツイッター「ラーメン凪@ゆるい公式 (@nagi_jp) 」などで情報をチェックしておきましょう。
(´▽`)b

参考
ITメディア ニュース記事「年間2万円で食べ放題、話題のラーメン凪 AIで「顔パス」注文システムの狙いは」