スマホ決済サービスレビュー【WeChat Pay(微信支付)】
WeChat Payは、その名前の通り、WeChatというチャットアプリがメインにあり、その中に「WeChat Pay」があるという建て付けになっています。チャット中にユーザー同士で送金したり、あるいはお店の店頭ではPay画面からお金を払ったり、という作りはLINE Payに少し似ているように思えます。
会員登録とログイン方法
WeChat Payの識別子IDとしてはWeChat本体で使われているWeChat IDがそのまま使われています。まず、国別識別番号+その国での携帯電話の電話番号が会員登録には使われ、これを登録するとWeChatは使えるようになります(その後でWeChat IDとパスワードを登録できますが、これは任意)。
ただし、WeChat Payでの送金に関しては、最近ではこれだけでは使えなくなり、実名身分登録が必要になりました。具体的には、中国での身分証になるようなものの提示、たとえば、中国の居民身分証や銀行口座番号などです。これらの写真データなどを運営にアップロードすることでWeChat Payでの送金も利用が可能となります。
ログイン認証の方法としては、IDパスワードを登録している場合はそれを利用してログインすることができます。また、有効な電話番号を持っている携帯電話ならば、SMS認証によってログインすることも可能です。また、連携しているIDとしてはQQ ID、Eメール、Facebook IDがあり、これらの情報でのログインも可能です。
WeChat IDは、ひとつの電話番号に対して、ひとつしか持てません。そのため、同時に複数の端末で使用することは不可能です。
スマホ端末や電話番号の変更
端末の機種変更の場合は、新しい端末にSIMカードを入れて、端末をSIMカードごと紛失した場合は同じ番号のSIMカードを再発行し、新しい端末に入れて、アプリをインストール、WeChat ID・パスワードでログインすることで乗り換えることができます。
ただし、電話番号を変える場合には、新旧両方の電話を用意し、あらかじめWeChatアプリをインストールしておかなければなりません。そして、乗換元端末のアプリの「アカウントセキュリティ」>「電話」>「携帯電話を替える」メニューから新しい携帯電話の番号にメッセージを送り、そのメッセージに書かれた通りに新しい端末で操作することで乗換が完了します。
口座紐付けとポイントチャージ
WeChat Payでは、日本で一般的な、一旦口座からポイントへチャージしてから支払いをする方法と、Origamiのようにチャージをせずにダイレクトに銀行口座から支払いを行う方法の両方が使えます。
ポイントチャージ、銀行からのダイレクト振込、どちらに紐付けするにも中国ほぼ全部の銀行の口座が利用できます。また、これらの銀行のクレジットカードの登録も可能です。ポイントチャージ時、あるいはダイレクト振込時、いずれにしても銀行で登録した六桁の暗証番号が必要になります。
紹介サービスリスト
・PayPay
・LINE Pay
・ファミペイ
・楽天ペイ
・メルペイ
・Origami Pay
番外編-中国のサービス-
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