Whole Foodsでのレジ決済に導入予定

米国アマゾンが、手の認証(掌形認証・手のひら認証)による決済のテストを行っている、というニュースが入りました。

>New York Post 2019/9/3記事「 Amazon tests Whole Foods payment system that uses hands as ID」

Whole Foods (オフィシャルサイトより画像転載)

アマゾンは、ニューヨークにある同社のオフィスで社員を対象として、手のひら認証システムを組み込んだ自販機での決済実験をすでに行っています。
関係者の話によると、今回の実証実験は、アマゾンが買収で傘下に収めた高級スーパーマーケットチェーンのWhole Foods(2019年現在約500店舗)の店舗レジへの導入を見込んだもので、2020年には数店舗に導入し、その後順次全店への導入を進めていく予定とのことです。

手のひら認証は「掌形認証」とも言われ、手のひらをスキャナーにかざして、手の形やサイズ、場合によっては静脈パターンも加えて本人照合を行う認証方式です。
指紋認証と違い非接触式の認証になるため、不特定多数の人間が使うスキャナーに触らなくていい点で、指紋認証よりも抵抗意識を持たれにくく、プライバシーの観点から導入を規制するケースも出てきている顔認証に比べても心理的抵抗がないことも、店舗での決済のようなケースには適していると判断され、実験が開始されたのでしょう。

店舗レジでの決済の場合、クレジットカード決済だと決済手続きに数秒かかりますが、この手のひら認証だと0.3秒以下で本人認証と決済が完了できます。
レジ待ちの混雑が課題になっている小売店にとっては、このシステムによる迅速化によって顧客満足度の向上が期待でき、大きな導入効果が見込める模様。

米国アップルが手のひら認証に関する特許を出願

さらに、米国アップル社も、手のひら静脈認証に関する特許を出願したとのこと。

>Appleinsider 2019/9/12記事「Apple working on biometric identification beyond Touch ID and Face ID」

米メディアappleInsiderの9月12日の記事によると、9月12日に米国特許商標庁が公開した出願情報から、アップルが手のひらへの反射光から静脈データなどをマッピングしてユーザーを認証する内容の特許を2019年1月30日に出願していたことが明らかになったとのこと。同社が指紋認証のTouch IDでも顔認証のFace IDでもない、第3の生体認証機能の開発に取り組んでいることが判明し、いずれiPhoneやApple Watchなどの端末に採用されるかもしれません。
こちらの場合は、端末への手のひらの接触が必要なようですが、詳しいところまでは分かりません。自分で使う端末に触るだけなら、接触への抵抗感については気にしなくてよいということでしょう。

一般化しつつある生体認証として先行している指紋認証や顔認証に続いて、生体認証のトレンドになりうるか、手のひら認証の動向に注目しましょう。