顔認証システムによるチェックインやチェックアウト(キャッシュレス決済)にも対応

MIYASHITA PARK外観イメージ(右にある高層がホテル)三井不動産サイトより転載

現在、三井不動産が実施している渋谷区の旧宮下公園の再開発プロジェクト「MIYASHITA PARK(ミヤシタ パーク)」の一部として、2020年6月にオープンする新ホテルブランド「「sequence(シークエンス)」で、顔認証によるチェックインやチェックアウトが可能なシステムの導入を発表しました。
最近は様々なケースで導入が進んでいる顔認証ですが、今回発表のポイントは宿泊施設だということ。
同じ宿泊施設に何度も泊まる人にとっては、顔認証登録をすることで、毎回のチェックイン、チャックアウト手続きが簡素化できるというメリットはありますが、多くの利用客にとっては、むしろ1回だけの利用にとどまるのでは?と考えてしまいます。

交通機関やオフィスなど毎日、もしくは頻繁に利用する施設であれば、最初に顔情報登録の手間をかけたとしても、毎回の認証の手間がなくなることに利便性を感じますが、あるホテルに一回だけ何日間か宿泊する場合だと、事前に行わなければならない顔情報登録の手間に対して、利用する回数が少ないため、利便性を感じる割合が低くなります。
ですので、この計画の目指すところは別にあるのかもしれません。

同社が顔認証を導入する真意は、「sequence」ブランドで今年開業予定の3つのホテルをはじめとして、三井ガーデンホテルズなど、同社の他ブランドのホテルチェーンをも含めた大きな枠組みで、サービス全般をシームレスに提供する環境を実現し、会員の方の満足度向上による定着化などのマーケティング面でのメリットを期待してのことと思われます。またその先には、同社の運営するショッピングモールなどの商業施設や、オフィスビルなども含めた認証の統合も構想にあるのかもしれません。

顔認証システムの詳細については未発表ですが、同社は、2019年8月に「日本橋室町三井タワー」にオフィス移転した際に、パナソニックが提供する顔認証技術をベースとした入退システムを導入しています。
同社は、この導入を実証実験として得た顔認証技術を活用した入退システムや決済システムの利用のノウハウを、今後の街づくり、オフィス設計、オフィスサービスなどに活用していきたいという意向を表明しており、その流れで今回の顔認証システムの導入に至ったというでしょう。

日本人だけが対象なのか、海外からの観光客も対象とするのかなど、今後の展開が気になりますね。