この「パスクリ通信」は、今回で最終回となります。
これまで認証やセキュリティに関する様々な情報をお伝えしてまいりました。
インターネット上の脅威が増大している中で、安全にインターネットを活用するために、認証やセキュリティ対策の世界では次々に新しい技術や仕組みが研究開発されています。
その反面、ビジネスユーザーに対しては「ビジネスメール詐欺(BEC)」をはじめとした標的型攻撃やランサムウェア、個人ユーザーに対しては偽サイトへの誘導によるフィッシング詐欺など、新たなる技術や手口による攻撃も増えています。
これから先も、様々な事件が起こるかもしれません。
その中で、個人で気を付けていれば防げる事件もあります。
そして、個人個人がそれぞれ気を付けることで、社会な予防ができると信じています。
パスクリ通信で何度も言ってきたことですが、あらためて情報セキュリティの基本対策を列記します。
・OSやアプリを常に最新の情報に保つこと
・メールやSMSに届いたメッセージ内にあるリンクをむやみにクリックしないこと
・新しいサービスに登録する時にはセキュリティへの姿勢を調べること
・短いパスワードや安直なパスワードをやめること
・パスワードの使い回しはやめること
・二要素認証の設定ができる場合は設定すること
このような予防のための対策はもちろん大事ですが、次々に発生するインターネットの事件を早く知るように情報入手を心がけることと、自分のアカウントの情報を常日頃からチェックすることも大事です。
これをしておくと、事件に巻き込まれたことに早く気付くことができ、被害の拡大を防ぐことができます。
それでは、私も記事作成の参考にさせていただいた情報入手のために役立つサイトをご紹介して締めくくりたいと思います。
IPA(独立行政法人情報処理機構)
まずはこのサイトへは頻繁にアクセスしてセキュリティ情報をチェックしておきましょう。インターネットの脅威に関する情報だけでなく、ソフトウェアの脆弱性情報なども掲載されます。
フィッシング対策協議会
フィッシング詐欺に関する情報はこのサイトで!
Security NEXT
情報セキュリティや情報漏洩に関するニュースサイト
内閣サイバーセキュリティセンター(注意・警戒情報)
Twitterアカウントです。最新の脅威情報がツイートされています。
情報セキュリティに関しては、ニュースサイトやセキュリティ関連企業や団体など、様々なサイトに情報が掲載されていますが、多くのサイトにアクセスするのは手間がかかりますので、まずは上記のサイトを押さえておきましょう。ほぼカバーできるはずです。
わからないから不安になるし、間違えてしまいます。脅威を知れば、慌てることなく必要な対策を講じることができます。
「with コロナ」「ニューノーマル」の時代を迎え、テレワークなどで、オフィスとは違う会社のセキュリティに守られていない環境でインターネットを利用する機会が増えていくことでしょう。
与えられる安心ではなく、自分で安心安全なインターネット活用をしていくために、これからも最新の情報を取り入れて、安全なインターネットライフをお過ごしください。
過去に掲載した記事につきましては、当面、閲覧いただけますので、何か気づいたこと、気になることがあった際には、ご参照ください。
これからも皆さんが安全で豊かなインターネットライフを送られることを願っております。
永らくのご愛顧誠にありがとうございました。
Have a nice internet life!