3月に函館に行きました。函館山の夜景はディナーコースを頼んで特等席・・・という話はおいておいて、本日は「ケレー」です。市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店) を訪ねたのですが、ここの入口の巨大な看板には「鶏肉ケレー」とあります。これはいわゆる「カレー」ではなく、ゼリーのオランダ語らしいです。他に「ケレー酒」という商品もあるようなので、ますますカレーとは異なります。そして・・・滋養強壮の薬!です。

「カレー」と「ケレー」は違うんだ! という解説は、このブログで書かれていて、たいへん論理的だと思います。さて、このケレーのメーカーは、陸軍軍医総監「松本良順」さん(偉い立派な人らしいです)の名前を使っているので、かなりちゃんとした販売をしていた模様。そして本社は、神田、うなぎ屋さんの「きくかわ」あたりにあったようです。

では、ケレーってどんなもの? となると、まったくわかりません。レシピや原材料名が残っていないようです。しかしながら、この後、効果十倍をうたう「牛肉ケレー」が発売されたようです。

そこでこの「牛肉ケレー」を調べると、福島県の天鏡閣でレトルトパックで販売していたのです。明治の「牛肉ケレー」を再現したと記載されているので、だいぶ近いと思われます。日本橋ふくしま館が、神田駅徒歩圏にあり、ここでこの「牛肉ケレー」を購入できます。

ケレーは、本来、「香辛料が入った肉の煮込みゼリー」という意味のはずなので、使用されていた香辛料が現在のカレーに近ければ、語源や経緯は異なるものの、結果的に現在のカレー相当になってしまう感じがします。

今のところ、

「ケレー」と「カレー」は似たような食べ物。だけど語源や経歴は異なる。

という結論でしょうか。

どこかで「鶏肉カレー酒」なるものがあれば、「鶏肉ケレー酒」がどんなものかもわかりそうです。参考までですが、明治天皇は、鶏肉をあぶって熱燗の日本酒をかけたもの(お吸い物のように食べる)を好物としていた、という情報もありますので、意外と鶏肉酒というのは、アリなのかもしれません。