『ペンギンハイウェイ』面白かったよ、という話です。結論だけ書くと「おっぱい」「釘宮」「星雲賞」という話です。

ものすごく「おっぱい」

別に私が書きたくて書くわけではないんですが、もう作中はずっと「おっぱい」です。小学生の主人公は歯科医院のお姉さんのおっぱいが気になって気になって仕方がないのですが、これがなんで気になるのかはよく分からない。分からないものは調べよう、とおっぱいについて研究を進めていく小学生男子なわけで。

本筋は「街中に現れたペンギンの謎を解く」話なのに、もうずっとおっぱいです。お姉さんのおっぱいに対するカメラのフォーカスがすごい。だけでなく、あからさまにおっぱいを思い起こさせる造形物をばんばんと出してくるので。見ていると、こっちもどんどんおっぱいの気分になってくる。

性的搾取ではないか、と一部で話題になったりしていますが。繊細な人はこのおっぱいの圧力を受けたら、複雑な心境になるであろうことはよく分かる。卑猥な物語では決してなく、さわやかな冒険物語でありながらも、おっぱいがすごいアニメです。

少年、釘宮

一時期はツンデレキャラばかり仕事をして、ツンデレの女王と化していた釘宮氏ですが。昨今は少年役が多くなってきた印象がありまして。本作でも主人公の親友であるところの眼鏡少年が釘宮であります。これが可愛い。

『サマーウォーズ』もそうでしたが。歯科医院のお姉さんよりも、クラスメイトの美少女よりも、どう考えても親友の少年が一番可愛い。これだけおっぱいが押されているアニメにおいて、おっぱいがない少年が一番可愛いので。実に矛盾しています。

星雲賞を取るのでは

星雲賞というのは日本のSFっぽい作品に贈られる賞です。小説やアニメなど対象は様々で、『コロロギ岳から木星トロヤへ』や『沈黙のフライバイ』なども受賞作です。このラインナップを見て分かる通り、まあ、一般の人にはまず知られていないような作品が多かったわけです。

あまりにも名前が売れなかったせいでしょうか。近年の星雲賞は小説部門以外はだいぶ話題性重視になってきています。SF要素のあった『シン・ゴジラ』はまだしも、『ガールズ&パンツァー』や『けものフレンズ』など流行りのものを選ぶ傾向が出てきています。

『ペンギンハイウェイ』はSF要素の強いアニメーションに該当するので、おそらく星雲賞を取るんじゃないかという気がしています。取るからなんだと言われると困るんですが、まだ見ていないSF者は予習がてらに劇場へ足を運んでみてもいいのじゃないでしょうか。

さわやかな児童文学です、ほんとに

「おっぱい」「釘宮」「星雲賞」とキーワードを並べてみるとひどい感じがしますけれども。モテない大学生を煮染めたような作風が売りだった森見登美彦氏の書いた、ごくごく珍しいさわやかな児童文学です。

色鉛筆調で描かれた街並みや自然の描写も逸品ものです。疾走感のあるアクションも楽しめるので、ぜひとも見に行ってみるといいかと思います。夏が終わる前に。