今回は今年(2018年)4月1日にせぐなべ本館のほうに掲載したエイプリルフール企画「せぐ鍋」について、その舞台裏を記録として残すために書いておこうと思います。

エイプリフール「せぐ鍋」の記事ページはこちら(新しいウインドウで開きます)

企画のテーマは「せぐなべ」ならぬ「せぐ鍋」!?

今年のパスロジはエイプリルフールに何かやりたい、ということでアイデア出しに参加。
製品がお堅いセキュリティ分野のソフトウェアなので、そのままのラインだと色気がないというか堅いものにしかならないので、ちょうど「せぐなべ」サイトをやっているし、パスクリ通信をぺんぎんキャラで色気付けしているので、そのへんを全部ひっくるめて「せぐなべ」サイトの認知度向上につながれば、という目論見で立てた企画が「せぐ鍋 新発売!」
すんなり通ったので、いざスタート!

企画原案はこちら(プライニングは基本手書きです)

うそだからこそ本物にこだわる!

実際には製造しない「せぐ鍋」というAI土鍋を作って発売する、というのが今回のネタなので、鍋のエヅラは絶対に必要。今の時代は手を抜こうと思えば画像処理で何でもできてしまうけど、だからこそ、あえて画像処理などではなく、リアルな質感のある本物の土鍋を作らないとダメだ、というのがこだわりポイント。
いろいろ検討したものの、完全にオリジナル土鍋を作ってくれるところは発見できず、では陶芸教室とかで自分でロクロを回して作るしかないのか、と調べたらけっこう時間や手間が大変そうなのでこれも挫折。最後の手段として無地の土鍋を買ってきてそれに陶器用のペイントマーカーのようなものでペンギンのイラストを描けばいい、ということで一見落着。
土鍋とセットになるとんすい(取り皿)やレンゲも調達して、いざオリジナル土鍋作りを開始!

1. 鍋セット用のイラストの製作(下は私の描いた汚い手書きです)

土鍋・とんすい・レンゲに入れるペンギンのイラストをぺんぎんキャラの生みの親のデザイナーIさんに書いてもらい、それを裏面にカーボンのような転写材質のついた紙にプリント。プリントした絵柄のケイ線を上からペンでなぞって土鍋に転写。
その上を陶器マーカーでなぞってイラストのラインを描いていきます。

2.イラストを鍋に転写していきます

つぎに色付け。
陶器マーカーの10色カラーではじめは塗っていたんですが、原色系が多くて、塗ってみたら全然よくない・・・。

3. 陶器マーカーで塗っていったものの配色が・・・()´д`()


ということで陶器マーカーをあきらめ、プラモデル用のアクリル塗料やペイントマーカーを使い、落ち着いた中間色を調色して塗り直すことに。なんどか試行錯誤してライトグリーンをメインカラーにして系も黒から濃い茶色に変更し、やっと落ち着いた配色になりました。
このへんの作業は久しぶりに楽しめました。小学校時代、プラモデルやジオラマ作りにかなりのめり込んでいた時期があったのが、役に立ったかもしれません。(^_^;)

4. 配色をがらっと変更して塗り直し

鍋は内側は「もしかしたら使うかも」ということで着色はせずに、蓋の裏側と本体の側面や取っ手部分の塗装だけにしました。
しかし予想以上に細かなイラスト描きが大変なので、めげてしまい、とんすい4個とレンゲ4個のイラストはあきらめて、取手や持ち手部分を同じアクセントカラーで塗るだけにして、イラストをプリントした紙をとんすいの中に貼り、同様にレンゲにも紙を貼って鍋本体以外のイラスト描きは省略(そのかわりあとでレタッチソフトで貼った紙の境目は消しましたが・・)。

5. とんすいとレンゲは細かすぎて挫折・・・・_| ̄|○

そして鍋の下に敷く、電熱メカ部分は、丸い缶を用意してその缶の周りにボタン類をデザインしたものを厚紙でプリントして貼り付け。(電気コードは電気ポットのを借りて使いました。ちょうど缶の金属に、電気コードの接続部分の磁石が付いてくれたのがよかったですね。)

6.電熱器部分用データ作成(結構本物の家電製品のボタン部っぽく作りこんでます)

こうして鍋セットが完成です。


あとはこの撮影です、が・・・。

せっかく土鍋を作ったんだから、やはり鍋に料理が入った絵も必要でしょう。リアリティにこだわるんだから・・
ということで、撮影用にぺんぎんキャラの入ったキャラ鍋もあわせて作ることに。

ぺんぎんキャラ鍋も作っちゃうぞ!

ということでキャラ鍋作りの具材も計画。
メインになるペンギンキャラは大根おろしで大きいのをどかんと真ん中に作る、というパターンと、小さなペンギンをいくつも鍋に並べるのと両方考えて、なんかいっぱいいるほうが可愛いだろう、ということで小さいのを並べることに決定。

007. ぺんぎんキャラ鍋計画開始!

お米をまるめて形を作るか、大根おろしで作るか、考えて、そうだ、ペンギンの形ならゆで卵を作ってそれを加工すれば楽かも、ということでゆで卵でメインのぺんぎんキャラを製作。

8.ぺんぎんキャラは4体製作

キャラ鍋には、「全部本当に食べれるもので作らないといけない」という暗黙のルールがあるので、ぺんぎんの口はゆでた人参を、くちばしはスイートコーンで、固定には少しトーストした1.2mmのパスタを使いました。頭の黒い部分は海苔で、目はスライスチーズに海苔の黒目、これで少しづつ表情を変えた4匹のペンギンを作成。下半身はどうせ埋まっちゃうだろう、ということで手抜きです。

9.ぺんぎん4匹完成!ついでにキャラ弁まで作っちゃいました。

はんぺんをつかって海苔でせぐなべのロゴマークを貼ってアクセントに。人参は星型の型抜きをして、彩りで水菜をいれたり、企画段階ではレンコンで雪の結晶を作る予定だったのですが、しっかり忘れました・・・(^_^;)
あとは白菜など敷き詰めてきのこ類や鶏肉だんごなどで鍋の飾り付けてキャラ鍋完成!

10.キャラ鍋完成!

本当は汁もいれたいところでしたが、この土鍋での加熱は、まわりの塗装への悪影響を考慮してやめたので、あくまでも具材を入れただけでおしまいにして撮影。

11.あとは撮影です

で、撮影後にちょいとレタッチして完成した絵がこちら。とんすいやレンゲに貼ったプリント紙の境目も直してあります。
が、ちょっと手抜きもありますね・・・やり忘れていたところが・・・見えちゃってます・・(゚Д゚)

こんな感じで「せぐ鍋」の絵作りの仕込み完了です。


撮影後はもったいないので、別の土鍋に具材を全部移してしっかりいただきました。
(ゆで卵はおでんじゃないので、あまり合いませんんでしたが)

煮立った鍋の中のぺんぎん達がキュート(*´ω`*)

ごちそうさまでした。
やっぱり汁が入って煮えているほうが絵になりますね。

P.S.
そうだ、メイキングで忘れちゃいけないことがもうひとつ。エイプリルフール記事に登場する2人の証言者のうちの1人、堕楽焼の名窯、八代目鵜原宗月氏(人間国宝)はもちろん実在しません。その正体は・・・

マーケのF氏でした。PassClip Authのノベルティで作った手ぬぐいを頭に巻いてもらって近所の神社で撮影しました。
人間国宝の風格が漂っていますね・・(^_^;)

ということで。


製作後記

エイプリルフールというのは、ある意味ではパロディです。
その会社の本当の製品やサービスをパロってウソをつくから面白いので、全く本業と関係ない荒唐無稽なウソで、本業を知っていなくてもウソだ、ということがわかることをやる、という手もありますが、それで笑えるかどうか、という点では疑問が残ります。
はやりウソとしてのセンスの良さを問われると、本物のパロディねたのほうに軍配があがるでしょうし。

実際、ほとんどのところは、本物のパロディねたで勝負にきます。
ということは、本業を知らなければパロディやウソがどうかがわからないので、「エイプリルフールねたで笑えるのは、本業を知っている人」ということ。
知名度や認知度の高い会社ほど、エイプリルフールねたが多くの人にうけることになるので、その点でパスロジもエイプリルフールのためにもっともっとメジャーになっていかないといけない、と痛感する次第でした。 (*´ω`*)