ダブルワーカーのよいこです。
今回は「そーせーじの真実」の後編。双子の変な世界を引き続きご紹介していきます。

双子ばっかりの学校って?

都内の人だと知っている人も多いかもしれませんが、私たちは中学・高校の6年間、中野にある東大附属(正式には東京大学教育学部附属中・高等学校と以前は言ってました)というところに通ってました。国立なので授業料とかが破格に安く、双子をもつ両親にしてはその点は助かったと思います。
この学校、当時は一学年120人(40人x3クラス)で、そのうちの1/3近くが双子、という特殊な学校でした。
つまり一学年になんと約20組40人(男子の双子10組と女子の双子10組)もの双子がいて、それが中高6学年あるので、学校全体だと120組240人の双子がいる、というスゴい世界だったのです。(現在は一学年で双子合計10組になっているようですが)
中学入試も一般枠と双子枠があり、双子の場合は、2人の合計点で上から男女10組づつが入れる、という仕組みでした。ちなみに双子とは関係ないですが、一般のほうの入試は一次試験である程度の人数に絞ったあと、二次選抜はなんと公開「ガラポン」で決める、という、こっちもかなりユニークでしたね。 ̄\(-_-)/ ̄

話を双子に戻しますが、まあ生徒の1/3が双子、という異常な学校は他にはないでしょう。
双子同士は同じクラスにはしない、という方針があり、3クラスのうちの2クラスに分かれるのですが、1学年120人で6年間も一緒に過ごすんです。(高校からの編入はないので)
なので、大体双子のどちらかとは6年間のうちに一緒のクラスになるようにできています。

変な学校であることは有名で、知らない人からは「東大に附属なんてあるの?」とか「そのまま東大に進めるの?」とか質問ぜめに会うことも多かったです。
東大教育学部の附属であることは間違いなく教師も東大出が多かったように記憶してますし、教育実習にくるのも東大生。身体検査は本郷の東大で。校外学習やクラブの合宿なども東大の寮やグランドなどの施設を使っていました。
しかし、進学に関していえば「数年に一人しか東大に入らない!」というあまりにも残念な事実が・・・。国立だからエスカレーターでそのまま東大へ、というのがないのは当然ではありますが。(*´ω`*)

中高一貫なので、本当に勉強しなかったですね。高校はそのまま何も無くエスカレーターで進めるし、大学受験のこともほとんど学校では何も対策とかしてくれないし、「俗世間から隔離されたぬるま湯」という表現がぴったりくる学校でした。偏差値というのも私は一度も意識したこともなければ知らなかったくらいです。
そういう学校だったおかげで私も含めて大学受験で惨敗して浪人生活に入る奴が多かったですが。
双子が多かったのは教育学部が双子の研究をしていたから、だということで、年に一度だけ双子の検査に東大に行かされてましたが、あとは一般生徒と何もかわりなかったですね。

ここでの6年間の学生時代のことを書いていきます。

苗字で呼ばれたことがない

双子って当たり前ですが苗字は同じです。クラス分けでは2人が分けられていましたが、それ以外の時では同じ苗字したのが2人いるので、苗字で呼ばれることはほぼありませんでした。他の双子を呼ぶときも基本は下の名前で呼んでましたね、生徒同士はもちろん、先生も。
さらに私の場合は苗字が「イトウ」というありがちな苗字だったことでもあり、同じクラスに同じ苗字の奴がいることも多く、それも含めて小学校からずっと学生時代は苗字で呼ばれたことはほぼありませんでした。社会人になって就職した会社で苗字で呼ばれたときには、最初自分のことだか気がつかなかったくらいです。( ̄Д ̄;)

クラブ活動で、さらにすごい状況が

中学に入って私はバスケ部に入り、相方は何を考えたのか化学部というのに入って別々の部活になったのですが、私と同じバスケ部に入部した同級生に同じ苗字の奴がいたのです。(私は「伊東」で、その同級生は「伊藤」だったので、漢字は違ってましたが。)
さらにそのバスケ部の2年生には、同級生の伊藤の年子の兄貴がいて、しかもその兄貴は双子だったのです。(@O@)

嘘のような話ですが本当です。そして中学一年の後半になって、化学部をやめた兄貴がなんとバスケ部に入ってきてしまったので、これで同じ「イトウ」という苗字がなんとバスケ部の1〜2年に5人もいる、というすごい状況に!
もちろんクラブでは、チームメイトやコーチや顧問からも全員下の名前で呼ばれていたので、その点では問題ないのですが、一度試合で、スタメン5人がちょうどちょうどその「イトウ」5人になったことがあって、試合開始前にメンバー表を相手チームに渡したら、さすがに驚かれましたね。
まあ当然そうなるとは思いましたが・・(*´ω`*)

ちなみにバスケ部の同学年女子は全部で10人位いたんですが、そのうちの6人が双子の両方、つまり3組6人でした。やっぱり双子だらけ・・・。
そういえば双子が揃って同じ部活に入る、というケースはかなり多かったと思います。どうしてでしょうか・・・。

蛇足ですが、大学は兄とは別々になったのですが、やはり同じクラスに「伊藤」という奴がいました。そして私はバンドを組んで活動していたんですが、途中からそのクラスメイトの「伊藤」がギタリストでメンバーに入り、さらに大学3年の時、ライブハウス活動を活発化させるにあたって、たまたま大学中退して東京に戻って来た兄がもうひとりのギタリストとしてメンバーに入ったために、バンドメンバー5人のうち、3人が「イトウ」という、またしても変な状況に・・・(+_+;) こうして苗字で呼ばれない状況は大学卒業までも続くのでした。

双子の名前

双子の場合は兄弟以上に名前の付け方に規則性があることが多いと思います。名前の漢字二文字のうち、一文字だけを変えたり、その変える一文字が二文字単語の上下を分割してつける、っていうのも結構ありました。(たとえば「紅葉」の文字を分割して「紅子」「葉子」とか、「誠実」の文字を分割して「誠」と「実」というように。)
名前の文字数も同じケースが大半だったと思います。漢字一文字の名前の場合、二人とも漢字一文字にするとか。まあ親も名付けるときにやっぱりバラバラにしないで何かしら共通点のある名前にしたがるのはわかりますが。
なので、「さとるとさとし」とか「ミキとマキ」みたいに昔の漫才コンビのようなネーミングが多いわけです。双子の場合は。
私のところも二文字のうち一文字は共通ですし。(^_^;)

男の双子と女の双子の違い

だいぶ名前ネタで脱線してしまいましたので話を戻しましょう
同学年にいる20組の双子を観察(ってほどでもないですが)してて気づいたことがあります。
それは「男の双子は、相方との違いをつけたがる傾向があるけど、女の双子は一緒であることが多い」ということです。
学校が私服なんでもOKのところだったので、男の双子はかなり別々の格好をしていたり、あえて髪型も変えたりするのが多かったですね。
友達もクラスで違ってくることもあって、通学もバラバラに来たりする奴が結構いたりました。今から思えば、思春期になってきて、同じに見られるのが嫌というか恥ずかしいというか、そんな感じだったんでしょうね
それに対して女の双子は、ただでさえそっくりなのに髪型もほぼ一緒、服装も同じ、で一緒に仲良く通学してきたりするのが多かったですね。
だから男の双子は6年も一緒に過ごせば見分けがつかない奴はほとんどいませんでしたが、女の双子は6年一緒に過ごしても見分ける自信がない組が何組もいました。
髪型とか変えればいいのに・・といつも思ってましたし。

それから二人で一緒の電車に乗る時ですが、私たちの場合、横に並んで座ることは絶対にしませんでした。そんなことしたら向かい側の席の人たちからジロジロ見比べられるに決まってますし。でも女の双子はそういうこと全然気にしてない感じでしたね。女のほうがそういう度胸(?)はあるのかも・・・

双子同士でつきあうこともあるの?

前編で触れたとこですが、男の双子と女の双子がダブルカップルで付き合っている、という状況は知っている限りはなかったですね。あんまり男女交際とか活発ではない学校というか年代だったからかもしれませんが。
でも普通に考えれば男の一卵性双生児と女の一卵性双生児のダブルカップルだっていてもおかしくはないでしょうね。世間的にはかなり面白いシチュエーションだとは思いますけど。
その場合「相手を交換しあってもいいんじゃないの?」というような失礼(?)な質問がたぶん山ほどあることと思いますが。

双子って周りの人は区別できるの?

これは一卵性双生児の場合の話です。これについては答えがあります。
両方をどちらも知っている人(顔を見たことがある、という程度ではなく、友達として話したりしたことがあるという程度の交流のことでですが)の場合は、まず問題なく見分けがつきます。どんなに似ていると言ってもやはり少しの違いはあるものですし。
ところが、どちらか片方しか知らない人の場合は、かなりの確率で騙すことができます。双子であることを知らない人はもちろん、双子でもうひとり同じ顔をした奴がいる、という事実をしっている奴でも、両方に面識がないと結構簡単に騙せちゃうもので、私の場合も大学時代に地方に行った兄を訪ねて行き、兄になりかわって友達の前に行き、なりすまして騙して遊んだりしたものです。
その時は相方は髭を生やしていて、私は髭がなかったのですが、相方のフリをして会った友達は皆、疑いもなく「あれっ?髭剃ったの!」という反応でしたね。(+_+;)
でも本当に親密な関係になっている彼女とかであれば、片方しか知らなくても、すぐに気がついてしまうのかもしれませんね。残念ながらその検証をする機会はありませんでしたが・・。

服とか交換しあって着たりとかあるの?

私のところは一卵性なので学生時代はわりと体型が似ていたのですが、まず意図的にお互いの服を交換して着る(そうするとレパートリーが2倍になるという考え方もあるんでしょうけど)というのは、ありませんでした。どっちかといえばそんなの嫌だ!という感じでしたね。幼少期、親も服を買うときは、全く同じのではなく、色違いとかにしていたと思います。そうしないと洗濯したらどっちのかわからなくなってしまうので。赤ちゃん時代は自分ではわかりませんが・・・。
自分で服を買うようになってからは、まず同じものを買うことはないので、間違えることはなかったですし、借りあって相方の服を着る、なんて逆に相方と間違えられたりするだけなので、全く考えもしなかったですね。
でも女子の双子なら多分そういうこと結構していたかもしれません。

最後にオマケです。

双子で有名な小説といえば・・

鉄道などのトラベルミステリーで有名な西村京太郎氏が1971に出した「殺しの双曲線」という小説が、双子をトリックに使った小説として有名です。
冒頭に「この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです」という宣言が書かれているにもかかわらず、さらに上をいくストーリーが見事で、同氏の初期作品中での屈指の名作です。かなり古い本ですが、個人的には大好きな推理小説です。
まだ読んだことのない方にはぜひオススメしたいですね。




ということで双子の不思議な世界(?)をご紹介してきました。

最近は顔認証ネタで「区別ができない例」として挙げられることの多いのが双子です。

願ってなれるものではないし、たまたまそう生まれついただけですが、双子であることで当事者にしてみてばかなり面白い体験がいろいろできたりしたので、まあよかったのではないか、と思ってます。

双子の皆さん、思いっきりツインズ・ライフを楽しみましょう! \(^o^)/