ダブルワーカーのよいこです。
私の投稿ももうすぐ終了になります。
今回は、少し前の話になりますが、縁あって野良猫とかかわった時に自分の記録用に書き溜めておいたものを公開用に手を加えて掲載します。
裏で子猫の鳴き声が聞こえる
家の裏手側で子猫の鳴き声が聞こえる、とカミさんが気がついたのが始まりでした。
台所の勝手口(裏口)ドアを開けたところ、少し先にある貯水タンクの脚の下、ちょうど出窓の下の暗がりに子猫がちょこんと座ってこっちを見ている姿を発見しました。
子猫はタンクの先のほうに隠れてしまったのですが、その後何度も鳴き声が聞こえたりします。
そして塀の向こう側、隣の家の裏にあたるところに、さらに子猫が2匹いることをカミさんが発見しました。
その後、塀の向こう側の子猫2匹と、塀のこっち側の子猫1匹に授乳しているシーンも目撃したので、理由はわからないけれど、産んだ子猫が塀を挟んで1匹と2匹に分かれている状況。母猫は塀に飛び乗ったりはできるが、子猫にはもちろんまだ無理。
母親は両方を行き来にながら子猫たちの面倒を見ています。子猫たちは生まれたばかり、という感じではなく生後1ヶ月くらいは経ってそうな感じで、ちょこちょこ走ったりできるくらいです。
母猫はあばら骨が見えるくらい痩せていて、ちょっと痛々しい感じ。子供達への授乳などもあり、食事が足りてないのでしょう。
母猫がダウンしてしまうと子猫たちも餓死するしかないので、とりあえずドライのキャットフードを買って来て台所のドアを開けたところに水と一緒においてみると、しばらくするとフードは食べてなくなっています。
とりあえず水は常時置き、フードは毎日夕方くらいに置いて朝回収する、ということにしてできるだけ時間がとれれば猫の観察をすることに。そのうちに、フードを食べているのが母猫だけでなく、ウチの側にいる1匹の子猫もフードを食べているのを目撃。
塀の向こう側の2匹の子猫たちに授乳しているところは見ていた(授乳中に窓から覗き見て、母猫と目があうと、母猫に怒られましたが)のですが、もうフードも食べれるように歯が生えているくらいの月齢だということに気づきました。
でも塀の向こうの隣家側の子猫2匹にはフードをあげることはできません。塀の向こう側は、幅40cmくらいで、その地面も途中でエアコンの室外機があり、その先は物置になっていて前の方からも入れない感じで、反対側からも入れないような感じになっているのです。塀から飛び降りればギリギリ降りれなくはないですが、地面から草が生えてたり、いろいろなゴミなどが落ちていたりという状況。奥の室外機の下に隠れている子猫をなんとかおびき寄せることができれば、長い柄がついた網とかで捕まえることもできなくはないかも、というくらいなので、向こう側にフードとかを置いたりするのは無理な状況。塀の上からフードを荒れはてた地面にばらまくくらいはできなくはないですが・・・。
猫は飼ったことがないので、ちょっとお勉強。
ネットでいろいろ調べると、「野良猫に餌をあげてはいけない」という情報がかなり見つかります。
野良猫のTNR活動*(のことなども含めていろいろ調べ、地元で猫の里親探しをしているボランティアの方にコンタクトを取ったりして、相談してみたところ、母猫は避妊手術を受けさせてリリースしてあげ、子猫はほぼ里親が見つかる、ということだったので、保護して里親を探してあげよう、ということを決めました。
*TNR=Trap(トラップ): 猫を捕獲し、Neuter(ニューター): 不妊手術をして、Return(リターン): 猫を元の場所に戻すこと
野良猫なんだから関わらずに放っておいてあげるのがいい、という考え方もあるかもしれません。保護してあげるべきだ、という人もいるでしょう。考え方の違いなので、どちらが正解、とかそういうことはわかりませんが、少なくとも幼い命が一生懸命母猫を呼んで鳴いている声がすぐ裏で聞こえ、鳴いている子猫たちを見つけてしまった以上、私やカミさんにはそれを見ないフリをして放置しておくことができなかったのです。
我が家では気分屋で繊細なシニアのトイプードルを飼っているので、子猫を自分たちで飼うことはできないのですが、里親が見つかるということなので、それに手を貸すくらいなら問題ないだろう、と考えたのです。
(里親が見つからなければ自分で飼わないといけない、ということを正直あまり考えてませんでした。子猫ならまず100%里親が、見つかる、という相談した人の言葉をよく考えずに鵜呑みにしてしまったのが悪いのですが・・・。)
この決断が正しのかどうか、その時はわかりませんでしたが、それでも動くことに決めたのです。
かかった費用:
猫用ドライフード 600円
母猫と3匹の子猫の捕獲
保護すると決めたものの、すばやい母親猫を捕まえるのはもちろん素手では無理なことくらいわかるので、相談した方から市内の動物病院で捕獲器の貸し出しをしてくれるところがある、ということを教えてもらい、発見から約1週間後の土曜日の朝それを借りに行きました。
聞くと、捕獲器は猫の保護団体でも使っていて、かなり捕獲できる、ということ。
金網製でねずみ取りの超大型サイズといった感じです。
さらに子猫を捕まえるために長い柄のついた昆虫網をホームセンターで購入してきました。
もっとしっかりした網がほしかったのですが、それしか売ってなかったので。
でも子猫はまだ小さくて軽いから、これでも大丈夫だろう、と。
借りて来た捕獲器の中にドライフードを入れてうちの裏(塀の手前側)にセットしたところ、1時間もかからないで見事に母親猫を捕獲できました。捕獲した猫は当初は興奮して怒ってましたが、次第に落ち着き、というか諦めの境地という感じでじっとするようになってきたので、水も入れてあげました。狭いですが、ギリギリ体の向きを入れ替えれるくらいです。
親を捕まえた以上は、あとは短期決戦で早いうちに子猫を捕まえないといけません。
母親の入ったケージをしばらく子猫が身を潜めている貯水タンクとは反対の風呂場のほうに置きます。
これで母猫のところに子猫が近づいていったら台所のドアから出て、貯水タンク下に逃げ戻ろうとして台所ドアの前を通るところを網で捕獲しよう、という算段です。
母猫を囮にしてしばらくして様子を見たら狙い通り、子猫が母猫の捕獲器の上に乗って母猫を助けようと(?)しているところでしたので、台所ドアを開けて捕獲しようとしたら、猛然とした速さで脇をすり抜けて走って逃げられてしまいました。 (;_;)
大失敗でした。まさかあれほどまですばやく走れるとは思いませんでした。誤算です。
タンクの下の先の方に行ってしまい、見えなくなった子猫を一旦諦め、母猫の入った捕獲器に吊り下げのロープをつけ、その先に重しをつけた状態で、塀の上から隣家側にそっと母猫を下ろしました。
今度は塀の向こうの2匹の捕獲トライです。
設置して30分くらい経ってからそーっと見に行き、塀の上からそっとのぞいたら、2匹の子猫が捕獲器の網の上に乗ったりしてお母さんのところに行こうとしています。お乳を飲みたい時間なんでしょう。塀の上から虫取り網をそーっと入れて1匹の子猫の横にそっと差し出したとき、子猫が気づいて隠れ家のほうに逃げようとして見事に網の中に入ってくれました。
すぐに網を上げ、子猫1匹目を確保です。\(^o^)/
捕まえた子猫を用意した段ボールに入れます。蓋には何箇所も空気穴を開けて、子猫と一緒にフードとお水を入れて蓋をしておきます。
そして玄関の中に子猫の段ボールを置き、さらにもう1匹の捕獲にトライ。
子猫は、先ほどの捕り物でさらに警戒深くなってしまったのかもしれませんが、なかなか出てきません。少しづつ時間をあけて確認しにいく、というのを何度も繰り返します。
そしてまた母親のところに出てきたのを見つけ網を入れ、ますがまたしても逃してしまう、それを2回ほど繰り返し、開始から4時間、やっと塀の向こう側にいた2匹目の子猫を捕まえることができました。塀の向こうの2匹にはエサをあげれてなかったため、どうしても母親を囮にして早く捕まえたかったので、本当によかったです。
捕まえた子猫は先ほどの段ボールの中に入れておきます。
そして親猫を塀の向こうから引き上げ、こっち側の子猫の囮用に風呂場の前に置きます。
あとは塀のこっち側の1匹だけです。
しかし初回の取り逃がし以降、貯水タンクの先の方に隠れているんではないか、という子猫は全然姿を見せません。
5月なので、気温はさほど暑くないので助かりました。母猫はずっと捕獲器の中で大人しく観念しています。
動けないのがかわいそうですが、しかたありません。
時々様子を見ながら、その間に捕獲器を借りた動物病院と母親猫の避妊手術の件を相談します。
ところがその病院で避妊手術のできる最短の予定がなんと6日後になってしまう、ということです。
それまで病院内のケージなどで預かってもらうことも難しく、捕獲器のままにしておくしかない、ということです。
6日間もろくに身動きできないままにさせておくのは、可哀想なので、他に近場で野良猫のTNR活動に協力して不妊手術をしてくれている動物病院がないかどうか、聞いてみたところ、この動物病院に出入りしている猫の保護ボランティアの人に連絡を取ってくれて、その人から電話をもらうことができました。
相談したところ、心当たりを当たってくれ、ウチからさほど遠くないところに病院を見つけてくれました。その病院に夜の7時半までに連れていけば、翌日には避妊手術をしてくれる、ということなので、母猫を連れて行くことに決めます。
あとはその時間までに子猫が捕まるかどうか・・・
なんども様子を伺ってはいても一向に出てきてくれる気配もありません。
だんだんと日が暮れてきて、ついに日没で終了。
もしかしたら、騒ぎのあと、反対側の荷物とかを乗り越えたりしながら、庭側からどこか遠くへ逃げてしまったのではないか、という不安が募ります。そうだとしたらまた戻ってきてくれるのか?事故やカラスにやられたりしないだろうか・・
思い悩んでもしょうがないので、とりあえず母猫を捕獲器にいれたまま教えてもらった動物病院に連れていきます。
やさしそうな先生が出迎えてくれ、経緯をお話ししたり、手術についての説明などもしてもらい、母猫を預けて、明日避妊手術をしてもらい、3日後の夜に引き取りに来ることを決めます。
手術代は問題がなければ15,000円になり、1万円は市からの補助金が出るが、5,000円は自腹とのこと。
やむなしです。手術後のことについては、病院を紹介してくれたボランティアの方とまた話して、今までと同じように自由に生きれるほうがいいだろう、もしできればたまに餌を置いてあげたりしてくれれば、ということなので、手術後にリリースすることに決めました。
母猫を預けた帰りにホームセンターによって子猫用の持ち運びできる折りたたみケージと離乳食フード(ペースト状)を購入しました。帰ってケージを組み立てて中にペットシーツを敷き、水とフードを置き、段ボール箱の子猫を移してあげました。子猫たちは隅っこに固まって身を寄せ合って警戒しながら固まっています。子猫たちの下にうちのワンコ用に買ったフリースのシートを敷いてあげて、網の上から布でカバーする形にしてケージを覆ってあげました。そのほうが落ち着くだろうと。
家に戻ってから安否のわからないこっち側の子猫のためにフードと水を台所の外側にセットしておきました。
なんとかまた姿を見せてくれればいいんだけど・・・
しかしその晩はもう姿を見せることはありませんでした。元気な子だったので気になります。ケージに移して玄関ホールに置いてある2匹の子猫は、フードや水を食べたり飲んだりはしているようです。
おしっこも少ししている感じですがうんちはまだ。1匹づつ持ち上げてお尻とかをウエットティッシュでツンツンしたりしても出してくれません。あまり広くはないですが、トイレをちゃんとセットしてあげないと・・・。
夜になってからもボランティアの人との今後のことについてLINEでの打ち合わせを進めます。朝一で母猫をあずけた病院に電話して先生に血液検査で猫エイズと白血病について調べてほしい、と言われました。
そして翌日曜日。朝5時過ぎに起床して昨晩置いておいたフードを確認しにいったところ、なんと食べて減っています。
反対側を見ると、貯水タンクの下にちょこんと座ってこっちを見ている子猫が!
元気でいてくれて何よりです。 (´∀`*)
子猫はまたすぐに奥のほうに隠れてしまいましたが、とにかく無事にいてくれていることが確認できて一安心。
朝から段ボールを加工して捕獲した2匹の子猫を入れてあるケージ用にトイレを作ります。
朝9時半の病院の開く時間を待って先生に電話して母猫の血液検査の依頼と、母猫の入れて置いた捕獲器を一旦引き取りたいと依頼して、12時半に引き取りに行くことが決定。
電話のあとにホームセンターに行き、猫のトイレ砂(おから原料で水に流せるやつ)を購入。家に戻ってケージの中にトイレを設置しました。あいかわらず2匹の猫は隅っこで警戒モード。(でも暴れたり鳴いたりすることもなく大人しくちんまりとしている、という感じです。)
早速手製のトイレ枠にトイレ砂を入れてケージの中にセット。
これでうんちしてくれればいいんだけど・・・。
12時半にまた母猫を預けてある病院に。母猫は手術でもう捕獲器からは出ているので空の捕獲器を受け取り家に戻り、残った1匹の子猫を捕獲すべく、捕獲器にフードをセットして風呂場の前にセット。警戒模様なので、日が暮れないと出てきてくれないかも知れません・・・。
ケージをセットしてしばし休憩。昼寝してしまっている間に母猫をあずけた先生から電話があり、家内が代わりに対応して、母猫は猫エイズ陽性だったとの連絡があったとのこと。日曜の午後なので、もう病院は休診時間。
母親がエイズキャリアということは子猫もエイズ感染の恐れがあるのでは・・・。
明日改めて先生に連絡することにして私は所用にて外出。
すると時期にカミさんからメッセージと残った一匹の子猫が捕獲器にかかっている写真が届きます。
やったぁぁ!!\(^o^)/
無事に最後の子猫の保護に成功です。
どうやら元気でかなり暴れるというか鳴き続けているとのこと。
3匹の中で一番元気 (^_^;)
締め切った風呂場で逃走の恐れがないようにして捕獲器の子猫を段ボール箱に移します。
兄弟とは言え、まだ落ち着いてない状態で初対面をさせるのはよくないだろうと、ということで一匹だけ隔離です。
段ボールに水とフードを入れてしばし軟禁。
所用から戻ったのが夜9時すぎ。段ボールで隔離していた子猫も落ち着いているようなので、ダンボールから出して兄弟2匹のいるケージに移動。
ケージの奥にへばりついている兄弟の上に登ったりと失礼なやつですが、3匹は喧嘩することもなくすぐにしっとりと馴染んで落ち着きました。
誰だかわからないけど、とりあえず無事にうんちをしてくれました。そのほかにもトイレにはおしっこの跡もあり、ちゃんと習性どおりにトイレ砂をほって用を足してくれたことにひと安心。
飛び散った砂を片付けてとりあえず兄弟3匹での一晩を。
ボランティアの方と連絡をとって状況を伝えます。
三匹捕獲できたことと、母親猫のエイズ陽性のことも。
やはり子猫がエイズキャリアとなると里親探しも難航する恐れがあるとのこと。(;゚д゚)
かなり暗雲立ち込めてきた感じ。
ずっと考えていたことが。
本当に猫たちを保護したことがよかったのだろうか、と。
実行開始してからもずっと自問自答してきました。
どうなるにせよ、わかっていることは母猫と子猫たちを引き離してしまったことです。
授乳をまだしていて母性をもって頑張って子育てしていた母親から子供を奪ってしまったことがよかったことなのかどうか、はまだ結論がでません。人間のエゴに過ぎないのではないか、という罪悪感が付きまといます。放ってあけばもうしばらくは親子としての時間を過ごせたはずですし・・・。
それを奪う権利が人間になるのだろうか・・・・
もちろん大義名分はあります。
保健所で殺処分される不幸な猫を1匹でも減らすためにTNR活動は大事である、ということはわかっていて、それで動いたというのもあるのですが、でも捕獲器にとらわれてしまった母猫に近付こうとしている子猫たちの姿を何度も見たし、捕らえられて捕獲器のまま病院に連れていかれた母猫の寂しそうな顔は忘れられません。もしかするとこの先もずっと結論が出ないかもしれません。
自分の起こした行動がベストだとは全然思いませんが、もう動きはじめてしまっているんですから、今更考えてもしかたありません。これでよかったと自分を説得しながらも前向きに考えていくしかありません。
かかった費用:
ドライフード(子猫用) 600円
ケージ 5,000円
離乳食2パック 400円
子猫用ミルク2パック 400円
昆虫網 1,500円
捕獲してからがさらに大変 〜母猫の避妊手術と猫エイズ発覚
月曜日。3匹の子猫たちは朝が早い。4時過ぎくらいからゴソゴソと動き出すようで、玄関ホールでのその動きを、隣の部屋で私のすぐ横で寝ているワンコが察知して警戒モードになって、う〜〜う〜〜、ワン、う〜〜〜う〜〜とうなり始めます。
なだめすかしてもおさまる気配はないので、やむなくリビングのテレビをつけて、テレビの音で誤魔化しを図りますが、トイレにいったりしてそのお世話をしたりしているうちに結局起きてしまうはめに。
子猫を覗くとフードはほぼ空になっていて、水も飛び跳ねたトイレ砂(おからベースのペレット)のせいでやや濁っています。
トイレの中にはおしっこやうんちもあり、朝の4時半から全部綺麗にして水とフードを補給。すぐにフードにがっつきだす子猫たち。
今日は夜に子猫たちを動物病院に連れていきます。
仕事を早めに切り上げて帰宅。猫たちはまだ警戒モード。
とりあえずケージの掃除とトイレの片付け、水とフードの補給を。
母猫の件、手術してくれた先生に電話で確認すると、エイズは陽性で、白血病は大丈夫、とのこと。
夕方早めに帰宅して子猫のケージの掃除やフードや水を替えたりしてやります。子猫たちは相変わらず奥の隅の方に固まっています。
保護ボランティアの方たちとLINEや電話での相談をしながら、今日は3匹の子猫たちを病院に連れて行き、
1. ブロードラインで駆虫を行う。(ノミ、ダニ、回虫など)
2. 検便をしてもらう。
の2つは決めて、あと問題の血液検査については先生と相談でどうするか、安価な検査キットでの検査か、高価だが確度の高い遺伝子検査にするのか、などを決めようということで病院に。
先生には母猫の血液検査でエイズが陽性だったことを伝えました。
子猫たちを1匹づつ診てもらいます。
最初に捕獲した白い部分が多い子猫はメスで、あとの2匹はオス。3匹とも表にいたわりにはキレイでした。
採血して血液検査キットで判定をかけると、不安的中で3匹ともエイズ陽性反応が出てしまいました。白血病は大丈夫のようですが。
先生に子猫たちの名前を聞かれましたが、つけてないと答えます。自分が飼うわけじゃないから・・
エイズ陽性反応が出ても、100%の確定ではなく、あとで陰転することもあるし、ということでしたが、母猫がキャリアなので、陰転することなく猫エイズキャリアである可能性も高いかもしれません。これで一気に里親探しが難しくなってきてしまったのです。
(子猫たちには罪はないのですが)
先生にとりあえずの子猫たちのケージ環境のこととか色々質問します。
曰く、犬と違って熱中症にはならないので、できるだけ温めてあげてください。
できればペットボトルにお湯を入れて置いといてあげるとそれに寄り添ったりするとのこと。
あとケージの一部にダンボールで棚板とか作ってやるといい、とアドバイスをいただいたので、早速帰って作ってあげることにしました。
検便の結果は明日聞くことにして子猫たちを連れて家に戻って子猫たちも夕飯です。
夕飯後、早速段ボールで棚板製作。するとすぐにその棚板の上に登ってきたりして、少しは慣れてきたこともあるのでしょう。
少しづつ動き回ったりするようになってきました。
夜、NPOの人と電話のやりとりをして状況を伝えます。やはり確定ではないものの現時点でエイズ陽性反応がでていると、里親探しに時間がかかってしまうことも想定できるので、引き取りは難しいという結論に。 (+_+;)
子猫の里親探し
火曜日。
今日は息子の友人でちょうど2匹猫を飼おうとしていたカップルが子猫を見たいということなので、夜にお見合いをすることになりました。そして避妊手術で入院していた母猫の退院とリリースも今日の夜です。
子猫たちはケージにつけた棚板がいたく気に入った様子で、広くはない棚に3匹全員で乗っていることも多い。子猫はフードや水もよく食べよく飲むし、おしっこやうんちもちゃんとトイレでしています。
18時過ぎに捕獲器を持って母親のいる動物病院へ。
ずっと泣き続けている母猫を引き取ってきて家のすぐそばでリリースします。
すぐに捕獲器を飛び出して、すぐに子供を探し始め、泣き声で子供を呼び始めました。少し罪悪感が・・・。
そのあと20時頃に息子の友人カップルが子猫のお見合いにやってきて、子猫を気に入ってくれて、2匹の里親になることを決めてくれました。
現時点では猫エイズ陽性反応がでていることももちろん伝えての上です。
あとで息子に連絡が来たところ、最初に捕獲した塀の向こう側のオス、メス1匹づつを引き取ってくれるということでした。
とりあえず2匹の里親が決まってくれてほっと一息。
表では、母猫の子供を探す鳴き声がずっとしています。 ()´д`()
お見合いのあと、NPOの人に2匹の里親が決定したことを伝えました。
NPOの方に子猫たちの状況を伝えるために動画を送ったところ、アドバイスをもらい、100均ショップに走って突っ張り棒と棚板でしっかりした棚を作ることに。トイレも家にあったタッパーウェアを使うことにしました。
夜になると子猫たちは活発に遊びはじめます。フードや水を一旦避難してやると、3匹でじゃれあいながら遊んでいます。
エイズかどうか、なんて関係なく元気いっぱい。
かかった費用:
母猫避妊手術費 16,200円(うち10,000円は市から補助)
母親血液検査(エイズ・白血病) 5,400円
100均(突っ張り棒2本、棚板2枚ほか) 500円
水曜日 雨
母猫の鳴き声はやんだようです。諦めたのかもしれません。
姿は見かけるし、夜エサをあまり濡れないところに置くと木曜朝にはちゃんとなくなっていました。
このところ毎朝4時すぎになると子猫がガサガサと始動しはじめるので、私の隣で寝ているわんこが、その気配に気ずき、「う〜う〜」と唸るのをやめなくなるので、しかたなく起きてテレビの音で誤魔化しを図ります。
毎日4時起きなので睡眠不足気味。それはわんこも同じなのですが。
息子の友人への子猫の受け渡しを木曜日の夜に決定。
ケージに入れて連れて行ってあげるのですが、子猫がまた1匹残っているので、ケージをもうひとつ買ってきて新しいケージに入れて連れて行くことにします。
帰ってきて、里親にプレゼントするケージを買いに行きます。
今晩が3匹で過ごす最後の晩。また子猫たちを引き離すのが、少し気の毒ですがしょうがない。
かかった費用:
ケージ(もう一個) 5,000円
猫砂スコップ、おもちゃ 800円
100均(突っ張り棒2本、棚板2枚ほか) 500円
木曜日。子猫2匹を里親の元へ。
子猫はけっこう人に慣れてきて、指を出すとさわったり舐めたりとかもするようになってきました。
まだ警戒しているところもありますが、それでも隅っこで硬直していた時からはだいぶ進歩しています。
夜に車で2匹の子猫を里親の元へ連れていって引き渡します。
その晩、残った子が鳴き出しました。
今まで3匹いたときは全然なくことはなかったのに・・・。
保護前に母猫を呼んで鳴いていた時と同じように、寂しくて鳴き始めた感じです。
しかたないので、鳴き始めると顔を出してかまってあげるように。
金曜日
あいかわらず4時ごろに起こされます。
仕事やワンコのワクチン注射、市役所へのさくら猫の申請などがあるので、仕事を休みました。
午前中と午後に上の階にある別世帯の母の家の空いてる部屋にエサや水、トイレをセットして子猫を遊ばせます。
午後は子猫をそのまま遊ばせておいて、市役所に行き、帰ってきたら子猫がどこにもいない!
(;゚д゚)
必死で探したら、なんと腰窓の縁、カーテンの向こう側に隠れていました。 (^_^;)
遊ばせて最後は身柄をおさえ、膝の上においたふわふわのフリースの上で、体温の温もりで寝落ちさせます。簡単に寝落ちするのが面白い。
ねこじゃらしのおもちゃで少し遊ぶようになってきました。しかし、依然警戒モード。
夕方、動物病院の先生に電話。ワクチンのことを聞くと、捕獲から一週間くらいが一番ストレスが高まっているので、できれば週明けのほうがいいとのこと。
土曜日
今日は息子に子猫の世話をまかせて、カミさんと1日外出。
夜帰宅後またケージの中で遊ばせてあげます。
母猫はエサは食べにきているようで、空になってます。
このところ毎日夕方、母猫用に水の交換と、餌やりをしています。
日曜日
今日は休みなので、母宅での遊びも2回。
ひとりになったことにも慣れてきた感じです。
月曜日
夕方、玄関ホールでケージから出して遊ばせてみます。
靴置き場のほうを塞いで下駄箱の下に逃げ込まないようにしてやります。
とにかくねこじゃらし遊びが大好きで、やりたがります。
ケージのドアを開けてやると恐る恐るだが出て来て遊んだりしだすし。
夕方に2回くらいケージから出して遊ばせ、疲れさせます。
18時半、動物病院に連れていき、ワクチン3種注射。
散々遊ばせてから行ったので、病院についたときにはもうかなり眠くてうとうとしてました。
体重は880g。軽い。
また名前をつけたかどうか、聞かれました。ワクチン接種の証明書に名前を入れれるから、だそうですが、名前はつけてないことを伝えます。
名前をつけると情が湧いちゃいますしね。と先生に言われ、「そうですね。」と答えたものの、名前なんかなくてもすでに情は湧いています。毎日お世話して成長というか変化を見守っているから・・・。
ワクチン接種後は元気が無くなったり不調になったりすることもあるし、安静にしてあげるように、とのことなので、走らせる遊びは我慢。
子猫は遊びたがっているがしかたありません。
トイレ砂がなくなってきたので、購入。ホームセンターで買った、おから原料でトイレに流せる猫砂はよかったのですが、近場のスーパーやドラッグストアには、トイレに流せるものが売ってません。最初に買ったのがベストでした。子猫用フードもなくなったので購入します。
母猫はエサはちゃんと食べにきているようで、朝にはなくなっています。
里親のところに行った2匹の子猫の写真が送られてきました。幸せそうです。
一度は引きとりを断られたのですが、里親探しの活動をしているNPO法人のご夫婦から連絡があり、最後の1匹を引き取って、里親探しをしてくれることになりました。
火曜日
ワクチン接種後の異常もありません。
朝5時半ごろから少しケージから出して遊ばせて、ご飯も。
今日でこの子猫を保護してから10日目(保護は日曜日なので)
いよいよ明日の夜、子猫を引き取りに来てくれることになったので、お別れです。
子猫も自分には少し慣れてきて気を緩めるようになってきてくれたし、抱っこしたりしても逃げようとはあまりしなくなってきています。
ケージを開けると表を探索したくて少しづつ自分から出てくるようになりました。
ねこじゃらし遊びは大好き。疲れるまで続けてます。
水曜日
いよいよ子猫とお別れの日です。
いつものように朝5時に起きて、ケージのカバーを外し、フードをあげるとガツガツ食べ始めます。
食欲旺盛、育ち盛りっていうことですね。
少し遊んであげてから、朝の家事に突入。
・
・
一番最初に子猫を見かけたのが20日前、貯水タンクの下にちょこんと座って、母猫を呼んで鳴いていました。
それからガリガリだった母猫のチビに栄養をつけてもらおうと餌を置き始めたら、ある時みたらこの子猫が餌を食べているのを発見。それから子猫のためにも餌を置き始め、同時に保護を考え実際の捕獲行動に出て、それでもこの子は母猫の捕まえた日には捕まえることができず、やっとのことで翌日に捕獲できた、一番手のかかった子でした。
最初に出会って最後に別れる子です。捕獲してから11日間、3匹で仲良く過ごしていた頃、2匹が里親のところに行ってしまい、寂しくてまた鳴き始めたころ、それから少しづつ慣れてきて、やっと抱っこしても逃げなくなってきたところで、お別れです。・・・
夜9時、NPOの人が迎えにきてくれました。
新しいキャリーに入った子猫に最後のお別れ。
・ ・ ・ ・ ・
母猫と3匹の子猫たちと関わった20日間が終わりました。
かかった費用:
子猫の再検査費用の負担(遺伝子検査代をNPOの方に渡す):20,000円
・
・
<エピローグ>
NPOの人に引き取られていった子猫は、引き取られた後しばらくして再度エイズ検査を受けたところ陰性であることが判明しました。ホントによかったです。
そして夏場ということで、しばらくは譲渡会でも里親が見つからなかったのですが、引き取られてから2ヶ月後、もう引き取られてから見違えるくらいにかなり大きく成長した頃に、やっと里親が見つかったという連絡がありました。
そのご夫婦は、以前飼っていて死別した飼い猫に、似ている、ということでぜひ引き取らせてほしいということだったようです。
子猫騒動からもう1年以上経ちました。
先に引き取られた2匹の兄弟子猫の里親は、子猫たちを撮影してインスタグラムにアップしているようで、カミさんがそれをチェックしては教えてくれます。ホントに2匹仲良く過ごしていて微笑ましい限りです。
母親猫は騒動後しばらくして見ることがなくなり、ドライブレコーダーをつけてエサを食べに来るのを調べたところ、全然別の猫等が食べに来ていることが判明したため、結局エサをあげることもやめました。
今でも振り返ると、あの騒動の数日間、自分が子猫たちに関わってしまったことが本当によかったのかどうか、その答えはわかりません。
もう終わってしまったことなので、今更考えても意味ないですし。
・ ・ ・ ・ ・ ・
先日駅への途中の道で、母親猫を久々に発見しました。避妊手術をした時に、片方の耳の先に切り込みを入れて桜の花のような形になっているので、耳を見てすぐにわかりました。こういう避妊処置をしてリリースされた野良猫は「さくら猫」と言われています。うちの近所では私が保護して手術させた1匹しか見たことがありません。
母猫は、そんなに痩せ細ってなかったので、エイズも発症してないのでしょうし、また、誰かにエサとかもらったりしているのでしょう。元気そうでなによりです。
バッタリ遭遇したあと、お互いに少し見合って、もうチビではない母親猫は、すぐに走っていってしまいました。
P.S. 野良猫の保護やさくら猫TNR活動については賛否両論ありますが、それは個人個人で判断するしかないことですし、この記事は、その是非を問う投稿ではありません。あくまでも事実としてこういう経験をして、こういう苦労があり、散財もしたし、色々なことを感じ考えた、というだけのことを、記録として残したものです。長文で失礼しました。