ダブルワーカーのよいこです。今回は沖縄ネタのしめくくり、第三弾をお送りします。



IT関連を生業にしている方にとっては、「スパム」と言えば「迷惑メール」のこと、というのが当たり前だと思います。
この語源となった、大昔にイギリスBBCが制作放映した名物番組「モンティーパイソン」のワンシーンを思い出す方がいれば、かなりのお歳の方ですね。
・・・私もですが。

ちなみに迷惑メールで言われる「スパム」は、英語では全部小文字で「spam」と書くのが決まりで、全部大文字で「SPAM」と書くと、ホーメル社が製造販売しているでランチョンミート缶詰の製品名を指すことになっています。
(このお約束、元々ホーメル社が、BBCの「モンティパイソン」の歌のおかげで迷惑メールの語源となってしまった「スパム」というワードを、自社の製品名と差別化するために、うちの製品は「spam」ではなく「SPAM」だ!と表明したことから、大文字と小文字の使い分けができたという説もあるらしいです。真偽はわからないですが)。

今回は「迷惑メール」のスパムではなく、もうひとつの食べるほうの「SPAM」のことを書きたいと思います。
それがどうして沖縄ネタか、についてはこのあとで。

SPAM(スパム)って何?
スパム(SPAM)というのはアメリカ、ホーメル社が1937年(大昔ですね・・・)から出しているランチョンミート製品のブランド名です。
ランチョンミートというのは、ハム・ソーセージ製品の一種で、コンビーフがビーフを主原料としているのに大して、ランチョンミートは豚肉を原料としています。加熱加工済みの成形肉加工品を缶詰にしているため、「常温での長期保存ができる」ことと、「(美味しいかどうかは別にして)火を通さずにそのまま食べれる」というのが特徴で、これらの特徴により保存食・携帯食として使われることが多い肉製品です。
第二次世界大戦での戦時下で、食糧物資が十分にない時代には、アメリカ軍の携帯食として使われたりしたことから、米軍基地のある地域などで広まっていった経緯があり、特にハワイ、グアム、サイパン、フィリピンなど太平洋方面と、イギリスなどに出荷されていき、それが定着していき、今日のスパム消費マップになっていったようです。

ランチョンミート製品は様々なメーカーが作っていますが、この中でホーメル社が自社のランチョンミートに「SPAM」と言うブランド名をつけて販売しているのですが、それがランチョンミート製品の総称のように言われたりしています。
ちなみにスパムは1缶340gで、販売価格は都内などでは400円台後半で売られています。
「美味しいか?」、と言われると、「すごく美味しい!」というほどのものではなく、実にB級グルメ製品なのですが、それでも料理方法によっては、結構美味しく食べられたりします。

このスパム、実は我が家の大好きな「ハワイと沖縄」の2つのビーチリゾートで異常に売れている、という変わった商品で、しかもこの2箇所とも、スーパーマーケットの特売の目玉商品としてよく使われ、特売価格としては、ハワイでは1個2ドル程度、沖縄では1個200円台とかで買えたりします。(都内で買う半額かそれ以下になります。)

ハワイでのスパム
年間なんと700万缶ものスパム消費があるというハワイ。全米でのスパム消費量の約4割がハワイで消費されているそうです。(;゚д゚)
スパムを知っている人がまず思い浮かべるのが、「スパムむすび」でしょう。
昔の日本からの大勢の移民により、日本とアメリカとハワイローカルとのチャンポン文化や食生活が育ったハワイでは、日本式の短粒種のライスを炊いたご飯が多く食べられていますが、スーパーやコンビニなどでは、四角いスパムむすびメーカーという押し型を使ってご飯を固め、その上にスパムスライサーというゆで卵スライサーのお化けのような器具で、11分割にスライスしたスパムを焼いたもの載せて海苔を帯のようにして巻いた「スパムむすび」が定番的に売られています。(日本のコンビニのおにぎりと一緒です。)

スパムむすび (左) と我が家にもあるスパムむすび専用の機器 (右上下)

バリエーションとしてはスパムを照り焼き味に焼いたり、さらに卵焼きを間に挟んだり、スパムに衣を付けてカツのようにしたりと、いくつかのバリエーションのスパムむすびが売られています。
ちなみにハワイのスーパーではスパム以外のランチョンミートも売られていますが、圧倒的にスパムが大半を占めています。

ハワイのスーパーSafewayで。安売りだと1ドル代で売られることも。(近年はなかなか1ドル台までは落ちませんが)


またアメリカのコーヒーハウス(日本で言うファミレス)での定番の朝食で、「卵2個を好きな調理方法で」というモーニングメニューがありますが、これにつける肉加工品もハワイでは、ベーコン以外に、ポーチュギーズ・ソーセージとかスパムを選べるようになっています。
これにショートスタックと言うハーフポーション(3枚くらい)のパンケーキがついたセットがハワイのモーニングでは一般的です。

またハワイでよく食べられるフライドライス(焼き飯です)でも、チャーシューの代わりに細かく刻んだスパムが使われたりと、結構スパムが使われていて、ハワイでは広く愛されている食材です。

スパムを使ったハワイスタイルのフライドライス。上に目玉焼きとかを載せることもあります

そのほかにもレストランやファーストフードのメニューにもよくスパムが使われていて、その愛されぶりはかなりすごく、年1回ゴールデンウイーク前頃に、「ワイキキ・スパム・ジャム」というイベントが開催されるほど。このスパムジャム、ワイキキのメインストリートであるカラカウアアベニューを通行止めにして、スパムを使った様々な料理の出店やスパム関連グッズの出店が立ち並び、ステージイベントなども含めて盛大に盛り上がるイベントが開催されていて、私も遭遇したことがあり、SPAMグッズ買いまくりました。(^_^;)

我が家では、毎年ハワイで私がスパムをどっさり買って帰る、ということになっていて、現地入りするといくつかのスーパーのチラシをチェックしてスパムの特売情報を調べて安いタイミングで買いに走っています。
数年前、一気にスパムのバリエーションが増え、全部で15種類(恐らく)のスパムが売られていたのを発見し、その年はスパムだけで20個くらい買って帰りました。それだけで7kgくらいあるので、受託手荷物でもかなりのウエイトでしたけど・・・ (+_+;)

ハワイで手に入れた15種類のSPAM


その後、やっぱり料理にはプレーンなスパムかライト(減塩系)のものが料理には使いやすいので、それ以降はノーマルのものしか買わなくなりましたが。

ちなみに、アメリカの食品は全般的に塩分が強めなので、日本人にはノーマルスパムはややしょっぱ過ぎ、Less Sodum(25%減塩)やLite(減塩+低脂肪・低カロリー)のほうがピッタリくると思います。



次にハワイと並んでスパム消費の多い沖縄のことを。(ここでやっと沖縄ネタになりましたね)

沖縄でのスパム
戦後、沖縄には米軍基地がいくつもでき、大勢の兵隊が駐留するようになり、それに伴い、アメリカから大量の食材などの物資や文化が内地を経由しないダイレクトな貿易で沖縄に入ってきました。
そして1959年にホーメル社との資本技術提携により「沖縄ホーメル」が設立され、スパムなどの商品の沖縄での製造販売が開始になり、今日の沖縄でのスパム消費の拡大に貢つながっています。
沖縄のスーパーマーケットに行くとSPAMや他のメーカーのランチョンミートなど数種類が缶詰コーナーで販売されています。スーパーでのランチョンミートの棚割りも、内地の数倍以上は確実にあります。
ハワイよりもスパムの割合は少ないかもしれません。他のランチョンミートのほうが安い、というのがその理由かも。
私も毎回沖縄に行くと、2大スーパーマーケットチェーンの「サンエー」や「かねひで」をハシゴして安いところでスパムをゲットしています。

沖縄(宮古島)のスーパーで(2018年撮影ですが、減塩スパムが198円! このくらい安くなっていれば・・・)

沖縄では、なんといっても各種チャンプルーに使われることが多く、代表的なゴーヤーチャンプルーでは、ゴーヤーや島豆腐、卵と合わせるには豚肉よりもスパム(ランチョンミート)の方がベストマッチ。生肉と違い、家にストックしておけばいつでも使える点も気軽なこともあるでしょうし、スパムはちょうどいいくらいの塩分を含んでいて、これがチャンプルー料理に実に合います。私は家で作る時は、ほぼスパムで作ってます。豚肉で作ったこともありますが、スパムで作る方が好きですね。ソーミンチャンブルー、ふチャンプルーなどでも同様です。

ゴーヤーチャンプルの材料。スパムがベストマッチ。


ゴーヤーチャンプルー炒め中

珍しい三角型のポークたまご

チャンプルー以外だと「ポークたまご」という卵焼とスパムをはさんだおむすびもコンビニやスーパーマーケットなどでは定番アイテムとして広く販売されています。ハワイのスパムむすびの沖縄版、という感じです。
さらには前回の記事でご紹介したハンバーガーチェーンJefでの「ぬーやるバーガー」にも使われたりと、外食から家庭内での食事に広く使われています。

超B級グルメ派でスパムのフリークの私は、今回の沖縄でも、jefでぬーやるバーガーも食べ、居酒屋でゴーヤーチャンプルーも食べ、コンビニでポークたまごも買って食べ、ということで、一通りスパム食(正確に言えばランチョンミート食ですが)の王道を邁進しました。

そして沖縄旅行の締めくくりはスーパーでのスパム購入が私の使命。
ところが今回は2晩とも、飲んだくれて倒れてしまったため、肝心のスーパーマーケットチェーンの特売チラシをチェックし忘れていて、気づいたときは後の祭り。前日の日曜日にスパムが100円近く安くなっているのを見逃してしまってました。 (゚Д゚)

那覇空港に向かう前に、浦添のスーパーサンエーで最後のお買い物。
昔に比べて沖縄でもSPAMの値段が高くなっているのか、たまたま今回買いに走った浦添のサンエーが高かったのか、今までは300円弱で売られていたスパムが、なんと300円台後半になってしまい、内地よりは100円位は安いものの、この値段だとわざわざ買って帰るのもためらうくらい。()´д`()
やっぱりスーパー「かねひで」もチェックしておけばよかった・・・。

とは言え、ここ2年ほどハワイに行ってないので、我が家のスパムのストックもあと数個程度に減ってきてしまっていることだし、他のランチョンミートは240円程度とか290円程度で売られているので、まあ多少味は落ちますが、今回は我慢してスパムではないランチョンミートをたっぷり購入してきました。
とりあえず来年の沖縄か次のハワイに行けるまで、これでしのげます。

P.S.
どこに行っても、その土地のスーパーマーケットをチェックするのが私のルーティーン。
その地域の物価や地元の方の暮らしや食文化がわかってくるので。
その影響で、よくツアーに行く自転車仲間連中も、旅行先では、お土産屋に行くのではなく、一緒にスーパーでのお土産購入に走るようになってきましたね・・・(^o^)v