テレワークデイズ中心の日、令和元年記念で初の富士登山をしてみました。富士山は木々が無いため見通しが良く、携帯の電波は非常に良好で、快適にネットワークができました。残念ながら、連泊向きやリゾートのようなホテルが富士山にはありませんので、登山の合間に仕事という感じになります。

以下、富士山登山メモです。これから富士山に登りたい!という方はご参考にしてくださいませ。

■交通手段・行き
新宿6時45分発の富士山5合目行きハイウェイバスを利用。
2号車も出るほどの盛況ぶり。トイレもバス内にあるので安心。
途中、中央道の停留所をいくつか経由。普通の路線バス扱いのように見える。

■富士山5合目
9時30分頃に到着。雲上閣で朝食?を食べ、更衣室(無料)でサポートタイツを着用。
トイレは100円。ただし無料の公衆トイレはあるが行列。
1時間ぐらい休憩して高山病対策。
観光情報センターで、協力金1人1000円を支払い、木のアクセサリーを貰う。なかなかかっこいい。
登山届は、夏の期間中は不要とのこと。

■富士登山その1
6合目までは、森林ハイキング。7合目ぐらいまでは普通の登山。
5合目から6合目を少し過ぎたあたり?まで馬に乗れるらしい。
下りで足を痛めた時には便利そうだが、価格は高そうに見える。
6合目では、協力金の受付と、支払いチェック、団体以外の登山者への声掛けを実施している。

■富士登山その2
8合目まで、かなり厳しい登山。空気が薄い感じもする。
1. 大げさすぎるぐらいに呼吸。(特に息を吐くことに注力)
2. 10mを1分で歩くペース。歩幅も小さく、高度も1歩で5cmを稼ぐぐらいのイメージ。
3. 心拍数が上がりすぎないように、呼吸が続くように、急激な運動を続けない。
といったことを、このあたりまでで体得しないと、急激に疲れてくるはず。

■富士登山その3
8合目の山小屋に泊まる人が多数だが、本八合目の山小屋「富士山ホテル」にインターネット予約を
しているので、もうひと踏ん張り。八合目から本八合目までは80分かかる。
そして、酸素が薄い・急坂なので、「胸突き八丁」のとおり、厳しい。

■山小屋その1
ホテルと名前がつくが、山小屋。トイレは200円。ペットボトル飲料は500円。
標高3360mなので、この金額はもしかしたら安いかもしれない。
到着は4時ぐらい。
到着後すぐに夕食。カレーライス。疲れているので、おいしく食べられる。逆に疲れすぎて食欲が無い人も。
食後はすぐに寝室へ移動。この時に朝食の弁当を渡される。また、希望する起床時刻を言っておく。
同行の家族はすぐに就寝。私はテレワークでお仕事開始。

■山小屋その2
枕・シュラフ・毛布のセット。ともかく割り当てられた「横幅」が狭い。60-70cmぐらい?
寝ごこちは良好。枕にはカバーがしてあり、思ったよりも清潔感はある。
割り当てられた寝室は3階で、そのフロアの上段が寝床。斜め屋根の下のロフトなので、高さも低い。
通路側ならば、座れる程度。カーテンがあるので、閉めれば暗くなる。耳栓があれば快適。
アイマスクがあるとベター。

■山小屋テレワーク
まだ夕方なので、iPad でリモートデスクトップにアクセス。ネットは、スマホのデザリングを使用。
スマホを縦置きにすると電波状況が非常に安定・高速になる。机に平置きすると、不安定。
会社のグループウェアを利用して稟議書を処理したり、メールチェックを実施。
タッチペンとワイヤレスキーボードを利用したので、メールの返信も通常通り。
どこでも仕事ができるのは良いことなのか、悪いことなのか。
テレワークのために荷物が約1kg増加。モバイル用太陽光発電パネル(700g)も持っているが、今回は断念。

■山小屋その3
夜7時まで仕事をしてから就寝。夜10時30分頃に目が覚める。
空気が悪い? ともかく酸素が薄くて、二酸化炭素が多い。息苦しい。
狭いところにいっぱい人が寝ているので、仕方が無い感じもある。
星空を見るために11時頃には起きる予定だったのでぴったり。

■星空
月が昇る前でもあり、満天の星。空気が澄んでいるので、シャープな星空、ピントがぼけていない星空。
天体観測には最適と思って眺めていたところ、光球といっていいほどの明るい流星。
流星が見えるとなると楽しいので、その後もすぐに2つ流れて計3つを観測。
残念ながら、最初の明るい流星にはお目にかかることができず。
山小屋のライトがものすごく明るいが、ライトが目に入らないようにするだけで、充分に星を観測できる。
雲海は下にあり、遠くでは雷が光っている。北東の方角に、なにか山火事のような赤い部分がある。
何かな?と思っていたが、しばらく見つめているとだんだん大きくなる。
位置と時刻から、「あ、月か」とようやく気が付く。
1.天体観測に向いているので、もしかしたら、流星群が来るタイミングで登山すると良いかもしれない。
2.早朝よりは寒くは無いが、長時間観測するためには防寒具が必須。
3.午前1時を過ぎると登山客がだんだん増えるので、午後9時~12時ぐらいが良さそう。

■山小屋その4
午前2時になると、山頂でご来光を見るために、本八合目の山小屋を出発する人が多い。
ご来光は山小屋の前で見ると決めていたので、私たちの予定起床時間は午前4時。
午前1時頃から寝直せば、人が動く分だけ空気が良くなると予想し、しばらく食堂で待機。
食堂は24時間営業。空腹を感じたのでカップヌードルを注文。
「沸点が低いので5分ぐらい待ってね」と言われて、まずいかも…と心配したのだが、十分に熱くておいしかったです。
値段は600円。

■山小屋その5
午前0時になると、山小屋では売店の準備。登山道に面している外壁に商品を並べる。
この山小屋では宿泊客以外立ち入り禁止時間なので、店頭での物品売買のみ。
気持ちが悪いと起きてくる人がパラパラと発生する。高山病の気配があれば、すぐに対処。
対処方法は外に出て少しでも良い空気を深呼吸すること…と思うが、平地の70%ぐらいの酸素濃度だから、
ともかくゆっくり動くことと、無理をしないこと。酸素缶を使用している人も途中見かけたが、だいたいは複数回富士山に来ている人が念のため持っているように見受けられた。効果はあるのかどうか不明。

■山小屋その6
午前1時頃から再び寝床に行き、うとうと。午前4時になって起こされたので、山小屋の外でご来光を待つ。
空が明るくなったが、なかなか太陽は現れない。そして、とても寒い。
どこから登ってくるのかがわからなかったが、爪の先のようなオレンジ色の部分が雲海の中に発現し、それがだんだん成長して行く。
雲・空・太陽のハーモニーで美しい風景。空の美しさは、アニメ監督の新海誠さんが実写よりも美しく表現していたなあと思い、
自宅に戻ったら何かアニメを見ようと決める。

■山小屋その7
この山小屋のチェックアウトは午前7時。まだ時間があるので、もうひと眠り。まわりの人が居ない分、気を遣わずに済み、空気も良くて寝やすい感じ。午前6時30分ぐらいから、山小屋のスタッフが清掃開始。毛布や寝具を山小屋の周りに吊るして日干し。
私だけ空腹だったので、朝食として、昨夜もらった弁当を食べる。ご飯の周囲が乾燥して寂しい感じだったが、漬物と一緒に良く噛んで食べればまあまあ。おかずはレトルトの牛うま煮。こちらは甘くて味が濃いので、ご飯と一緒に食べることを推奨。
家族は、スープやみそ汁など温かいものだけを注文し弁当は食べなかったので、2食分はそのままリュックの中へ。
午前7時過ぎに山小屋を出発。

■富士登山その4
本八合目から山頂までは約80分。家族がかなり疲れているので、そのまま下山するか協議。あとたかだか標高350mだけというのと、昨日の八合目~本八合の苦しさを比較したが、大丈夫そうと言うことで、かなりペースを落としながら登頂開始。山頂でご来光を見る登山者ラッシュの後なので、空いていることを期待していたが、この時間帯も登山者多数。休み休みしながら午前9時頃に山頂到着。

■山頂
「ここはどこの海岸?」といった風情で、海の家のような建物と多数の登山客。ココア缶は400円。雲が多くて下界は見えず。
飲食物は多数用意されているが、これらの荷物はキャタピラー付きのトラック?ブルドーザー?で5合目から運ばれてくる。
下山道は、ほぼこのブルドーザー道と同じルートなので、数回行き違うことになる。
山頂には「自動販売機」がある。おそらく日本で一番高いところにある自動販売機であろうし、値段ももしかしたら日本で一番かもしれない。ペットボトルは500円、缶コーヒー等は400円。
トイレは300円と上昇。

日本最高地点にある自動販売機。たぶん値段も最高値。

■山頂テレワーク
山頂でもテレワーク開始。10時前なので、昨日深夜と状況変わらず。テレワークといった感じの仕事にはならず、すぐに終了。電波状況は相変わらず良好。機器のバッテリーも充分。モバイルバッテリーを念のため1台持ってきていたが、使い切らずに済む程度(機器側は満充電)。

■下山その1
5合目まで1400mの下りが続く。膝に来る人が多いということなので、膝サポーターをズボンの上に装着。
砂礫といった感じの急坂が続く。急坂と言ってもブルドーザーが昇れる程度の勾配であり、また道幅もあるので歩きやすい。
カーブまでの直線部分だけを走る子供を多数見かける。おそらくずーっと走って下る登山客(大人)も数人見かける。
8合目ぐらいまで来ると、ヒザを痛めたためか、後ろ向きに下る登山客が出現。

■下山その2
つづら折りのブルドーザー道を延々と下山。植物がほとんど生えていないので、落石があったら怖い風景。
7合目付近にトイレが1か所あるぐらいで、山小屋は本八合目以降近くには無い。
正確には、下山道はブルドーザー道であり、ブルドーザーは各山小屋の近くまで行けるので、連絡用のブルドーザー道(立ち入り禁止)を使えば、途中で山小屋へ緊急避難することもできる。道や山小屋は、木が生えていない山なので、良く見える。
3時間ぐらいで6合目。

■下山その3
いくら下りでも体力は削られるので、筋肉もギリギリになってくる。
それでも酸素の問題が無いだけ気楽。ストックを使用しているためなのか、リュックが重いためなのか、首や肩あたりが痛む。
6合目から5合目は、登山道と下山道が同じ。
これから登山する大量の人・人・人。団体客・ツアー客多数。そしてその半数以上が外国人。英会話をしている登山ガイドも多い。
山小屋の寝場所(ふつうは仮眠という扱い)が狭いのも納得できそうな盛況ぶり。
午後1時30分頃に5合目に到着。膝に痛みもなく、サポーターは効果あり。

■5合目
富士山5合目は観光スポット。大型バスがひっきりなしに到着。ともかく外国人だらけ。山小屋でも英語は普通。メニューや注意書きも英語あり。帰りのバスは午後3時に予約しているので、着替えをして、甘味と水分をレストランで取りながら休息。購入しておいたゲーター(スパッツ)を使用しなかったため、登山靴の中に砂礫が侵入。石1~2粒ぐらいかと思っていたら、10粒以上+細かい砂が入っていてびっくり。面倒でもゲーターは利用すべきかもしれない。

■交通手段・帰り
新宿行きハイウェイバス。途中渋滞があったものの、午後5時30分には新宿に到着。自宅には6時に着いて、まずは風呂。

■装備・考察
ともかく登っている時は暑い。気温は10~15度。
半そでシャツ+短パン+タイツ が最適解かもしれない。
富士山の登山道は岩場も多く、足はなるべく覆っておきたいので、タイツもしくは長ズボンを推奨。
靴は、ミドルカット以上(くるぶしが隠れる)が推奨だが、普通のスニーカーでも登れるし、実際に外国人を中心に見かける。
気温は深夜から早朝にかけて0度~10度なので、スキー場並みの防寒着が必要。
レインウェア上下(風が強いので上下セパレートタイプ)が必須なので、防寒用にはフリース追加ぐらいでも充分。
着替えは雨等で濡れた時のためのもの。山小屋にはシャワーや洗面台もないので、基本的に着替えるチャンスは無い。
今回は天気に恵まれたため、雨の時の山小屋の対応は不明。
雨が降らなければ、登山用の服は富士山では汚れないので、着の身着のままで寝るのが普通な雰囲気。
私は、登山の時に使用しなかったフリースの上着と、防寒用のタイツを着るなど、防寒対策をしてから就寝。

■登山サポート用品
サポート機能付きスポーツタイツ(CW-X エキスパートモデル) を登山・下山中に使用。5合目・山小屋で着替え。
これだけでも疲れないので、非常にお勧め。7300円。
膝サポーター (1DOT2) を1セット(2つ)購入。2700円。下山時のみ使用。ズボンをはいていたため、その上から装着。
数年前、尾瀬に行った時に膝を痛めた教訓から、下山が長い富士山では、膝保護を重点に検討。
1セット500g が気になるが、安心感もあるし、実際に膝を痛めなかったので、お勧め。安いものでも充分な感じ。
トレッキングポール (Pykes Peak) の2本セットを購入。2900円。この価格で1本200gと軽量。登りは1本、下りは2本を使用。
テンポや安心感があってお勧め。このポールの長さは120cm。
下りはもうちょっと長いと良いし、握りの部分はストックタイプよりもT字の方が安定すると思われる。
登りのトレッキングポールは好みの問題。使い方が上手ければ、あると便利な気がする。岩場でも意外と有効。
下りや平地は、2本あると、おそらく楽。
富士山では「金剛杖」に全ての山小屋の「焼印」(300-500円)を入れてもらうのも楽しそうなので、1本は木の金剛杖、1本はトレッキングポールという登山客もあり。私は荷物になりそうなので今回は参加せず。また、ブックタイプの木の平板を使用している人も2回遭遇。今年からの流行かもしれないが、こちらに押してもらうと、飾りやすいと思われる。

■感想
登山の体力面での感想としては、ともかく酸素の薄さとの勝負。なのでスピードを落とせば体力の無い人でも登ることができそう。ガイドさんを雇用することもできる(2日で4万円)。登山や下山自体は単調。荘厳さもあまり感じない。でも「日本最高峰に登る」というのは外国人の方を含めてテンションが上がるし、3000m以上から眺める空も景色も全く通常とは違うもの。週末以外の平日に、ぜひチャレンジしてみてください。